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若い頃の肥満、不健康な老後に直結 米研究

  • 2009年10月01日 13:08 発信地:パリ/フランス
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オーストラリア・シドニー(Sydney)のビーチで撮影された肥満の少女(2000年12月12日撮影)。(c)AFP/William WEST

【10月1日 AFP】成人期初期に肥満になった女性は、健康的に長生きできるチャンスがやせた女性に比べて極端に低くなるとの研究結果が、9月30日の英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(British Medical JournalBMJ)」オンライン版に発表された。

■太った分だけ確率減少、タバコも影響

 研究では、50歳前後の米国人女性1万7000人以上を対象に、70歳になるまで2年ごとに健康状態を追跡調査した。

 その結果、太った分だけ「健康的に長生きできる」チャンスが減ることがわかった。健康的に長生きするとは、70歳以上になっても11種類の主要な慢性疾患の病歴がなく、肉体的・精神的に極端な衰えが見られないことを指す。

 少なくとも70歳まで生きた人のうち、「健康的に長生きできた」のは全体の9.8%にあたる1686人。その圧倒的多数が、肥満度指数(BMI)が常に正常値の範囲内にあった人々だった。また4分の3は、喫煙したことがないか、中年までに禁煙していた。

 いくつかの要素を考慮すると、中年以降はBMI値が1上昇するたびに「健康的に長生きできる」確率が12%ずつ下がっていく計算になるという。

■若い頃の肥満も大きく影響

 若い頃の肥満の影響も看過できないことが判明した。
 
 18歳以上の女性では、体重が1キロ増えるごとに「健康的に長生きできる」確率は5%ずつ下がった。18歳のときに肥満で、中年までにさらに10キロ以上太った場合、「健康的に長生きできる」確率は82%も減少した。(c)AFP
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