2009年 9月 30日
鳩山政権誕生から2週間 補正見直しの影響
鳩山政権誕生から2週間、国の補正予算見直しの影響が地方にも出始めました。文化庁の事業として高松市で予定されていたコンサートの延期が決まりました。文化庁の事業の延期は全国で初めてです。延期が決まったのは10月2日、国立ハンセン病療養所、大島青松園で予定されていたサヌカイトコンサートです。このコンサートは今年度の補正予算で行う文化庁の事業として半年間で9回予定さているうちの1つで、総事業費は1000万円、その約半分を国が負担する計画でした。主催する事業協同組合は「予算の執行が不透明」として延期を決めました。補正予算見直しによる文化庁の事業の延期は全国で初めてです。一方、30日閉会した9月定例岡山県議会では鳩山政権に対し補正予算の執行を求める意見書が民主・県民クラブを除く賛成多数で可決されました。意見書は議員発議で提案されたもので、「補正予算の執行が見直されれば地方自治の混乱を招くだけでなく、地域の雇用情勢にも深刻な打撃を与える」としています。意見書は鳩山首相などに送付されることになっています。

自民党県連 党再生委員会を発足
今年の衆議院選挙で厳しい結果に終わった自民党岡山県連は党の再生を話し合う委員会を発足させ、初会合を開きました。党再生委員会は、若手県議会議員を中心に8人で構成されています。始めにオブザーバーの天野学幹事長が「ここで我々が頑張らなければ政権交代もできず、党の再生もない」と話し県連単位で党の立て直しを図る姿勢を示しました。初会合では、来年夏に行なわれる参議院選挙について県民が納得する候補者を立てるべきとして今回の衆院選で落選した候補を参院選では擁立しないとの見解でまとまりました。委員会は来月9日に2回目の会合を開き、候補者選びを本格的に進めていくことにしています。

市町村負担金を見直しへ 石井知事表明
県の公共事業費の一部を市町村に負担させる「市町村負担金」について岡山県の石井知事は廃止も含めて見直す考えを示しました。これは新政権が国の直轄事業負担金の廃止を検討しているのを受け明らかにしたものです。岡山県では公共事業の内容を分類し、市町村負担金の廃止か継続かなどについて見直しを検討します。実施時期については国の直轄事業負担金の状況と県財政への影響も踏まえ考えたいとしています。岡山県によりますと今年度の当初予算では市町村負担金として約53億4000万円を市町村に求めています。

香川初 坂出市でセアカゴケグモ発見
かまれると腹痛やけいれんを起こす恐れがある毒グモ、セアカゴケグモが、香川県内では初めて坂出市で見つかりました。セアカゴケグモが見つかったのは坂出市番の州緑町の製油所です。今月16日と29日、所内の側溝であわせて6匹が発見されました。香川県によりますといずれも体長1センチ程度のメスで、これまでかまれるなどの被害は出ていないということです。県内でセアカゴケグモが見つかったのは初めてで、県は30日朝、現場周辺で確認作業を行いましたがほかには見つかりませんでした。セアカゴケグモは死に至るほどの毒はありませんが、かまれると腹痛やけいれんを起こす恐れがあり、県は見つけても素手で触らないよう注意を呼びかけています。

ゴミのポイ捨て禁止 国交省が呼び掛け
ドライバーによるゴミのポイ捨てが一向になくなりません。国土交通省などが街頭でポイ捨て禁止を呼び掛けました。30日朝、岡山市中区の県道では国土交通省の職員や警察官など10人がドライバーにポケットティッシュなどを配ってゴミのポイ捨て禁止を呼び掛けました。国交省によりますと岡山県内の国道沿いに捨てられたゴミの量は去年1年間で約130トン。この処理には約2100万円がかかっていて、私たちの税金から支払われています。国交省では看板を設置して、ポイ捨て禁止を呼び掛けていますが、一向に無くなりません。ゴミを捨てるのも処理費用を負担するのも私たちです。それをドライバー1人ひとりが自覚し、マナー向上に努めることがゴミの減量につながる近道です。