2度目の負担額3分の2に 新型ワクチンで厚労省新型インフルエンザワクチンの接種費用について厚生労働省は30日、接種を受ける人の負担を軽減するため、2回行う接種のうち2度目の費用を1度目のほぼ3分の2に抑える方針を固めた。実際の費用は1度目が3600円、2度目が2550円となる見通し。 10月1日に開かれる政府の新型インフルエンザ対策本部の会合で正式に決定する。 接種費用の軽減をめぐっては、厚労省はこれまで生活保護世帯などの低所得者を対象に検討していたが、接種を必要とする人がより受けやすくなるよう、一般世帯の負担についても考慮することにした。 厚労省は、ワクチン代や医療機関の経費を含めて接種費用を1回当たり3600円と試算。現時点では、十分な免疫をつけるためには2回の接種が必要とされているため、軽減措置がない場合、1人当たり7000円を超える金額を自己負担しなければならなかった。 厚労省は、国産ワクチンを2700万人分、輸入ワクチン5000万人分を確保。最優先の接種対象として、これまで挙げていた医療従事者、妊婦、基礎疾患(持病)を持つ人、1歳~就学前の小児、1歳未満の小児の両親に、小学校低学年の子どもも加え、順次接種する方針。接種場所は国と委託契約を結んだ医療機関のほか、地域によっては保健所などを活用する。 また厚労省は、輸入ワクチンによる副作用被害で訴訟が起きた場合、メーカー側の訴訟費用や賠償金は国が肩代わりするよう立法措置を講じる方針。 【共同通信】
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