倉敷市が公民館改築費用として別枠で町内会に支出した補助金823万円は合理性を欠くとして、同市矢部の農業、石井幹晃さん(75)が29日、伊東香織市長に町内会に補助金分の返還を請求するよう求めて岡山地裁に提訴した。
訴状によると、伊東市長は昨年7月4日、同市二子の不燃物最終処分場にほど近い矢部町内会の公民館改築にあたり、市が定める補助要綱とは別に、88年に処分場設置に伴って市と地元の庄地区が結んだ覚書を根拠に、同町内会に823万円の交付を決めた。
石井さんは今年7月14日、伊東市長らに別枠の補助金分を市に返納するよう求める住民監査請求を行ったが、「交付決定は1年以上前で請求期限を過ぎている」として却下された。石井さんは「請求期限は町内会長に補助金確定通知があった昨年10月28日から起算すべき」と主張している。伊東市長は「訴状が届いていないので、コメントできない」としている。
石井さんは別の公民館でも同様の支出があったとして、伊東市長や古市健三前市長らを背任容疑で岡山地検倉敷支部に告発している。【井上元宏】
毎日新聞 2009年9月30日 地方版