近代麻雀漫画生活

天下一品 -こってりラーメンでヘルシーにスタミナ補充!-

１０月１日は天下一品、略して天一の日です。
（参考：天下一品 - Wikipedia）

大学時代の天一の日で貰ったラーメンどんぶりはいまだに愛用していますよ。

今日はせっかく天一の日なのですから、麻雀を打つ前後にここのラーメンを食べて、
千点１０円（点１）や点ピンで打ってはいかがでしょうか。

ものすごい手抜き更新っぽいですが、管理人多忙のためこれで終わり。

先日「最後の賭け」作：咲原祐一＋画：玄太郎という作品のレビューをしましたが、この作品が掲載されているのがこちら。



その名も「麻雀ギャンブル劇画」。

「静かなるドン」「艶恋師」などでおなじみ、創刊50周年を迎えた「週刊漫画サンデー」の増刊号のようです。
（関連：週刊漫画サンデー50周年記念号「マンサン50年の50人」登場作家一覧）

発行は昭和53年1月5日。私はまだ生まれてすらいません。

さて、どんなものなのかと表紙を開いてみると・・・・・。


続きを読む

オタクと言ってもいろいろ居るものです。
漫画オタクにアニメオタク、中には私のように麻雀漫画オタクという微妙な存在まで居たりしますｗ

2009年春、美少女麻雀漫画「咲-Saki-」がアニメ化され人気を博したことにより、今まで原作のファンしか居なかったところへアニメからのファンが急増しました。実数は分かりませんが、体感で咲-Saki-のファンは数倍になりましたかね。とにかく、一気に咲-Saki-の知名度が高まったのは間違いありません。

しかし、2009年9月28日、咲-Saki-のアニメは第25話にて最終回を迎えました。そう、ここが正念場なのです。

先ほど私が「体感で数倍」と言いましたが、その中には私のように咲-Saki-という作品に極端に入れ込んでいる人ばかりではなく、2009年春アニメの１つとして楽しんでいただけの人も多数いるはずです。そして、そのようなアニメからのファンの多くは、放送が終わったら次の作品を求めて咲-Saki-からは離れていってしまうのです。それは仕方の無いことでしょう。私だって、昨期は「けいおん！」を面白い面白いと毎週楽しんで見ていても、今期になったらけいおんのけの字も口にせずに、毎週「かなめも」を見て＼やっほ！／と言っているのです。そういうものなのです。「俺らの嫁は3カ月おきに代わる」とはよく言ったものでｗ

アニメから入って原作を読んでハマり、原作のファンになった人もたくさん居ることでしょう。しかし、アニメしか見ずに原作ファンにまでならない人も絶対に居るのです。そうなると、一度「体感で数倍」に増えたファンは、放送が終わると逆に「体感で数分の一」に減ってしまう可能性があるのです。どうしても「アニメが終わったら咲-Saki-ファンが減った」という感じがしてしまいます。これはあらゆるアニメで起こりうる現象でしょう。１０が１００にまでなったとしても、それが７０になると大きく盛り下がっているように感じてしまうというこの事象は、アニメ化という大きな動きが原作に与える功罪のうち、数少ない「罪」の方に入るものでしょう。


「アニメが終わったら下り坂」って雰囲気にせず、原作ともどもここからさらに盛り上げていくんだ！とか言うと信者みたいで気持ち悪いでしょうか。とりあえず、私は原作・アニメ両方の「咲-Saki-」のファンですし、まだまだ咲-Saki-のネタ記事や考察を書いて、少しでも話題を提供して盛り上げていければと思います。

アカギ墓碑開眼・十周忌法要



六本木一丁目に溢れかえる喪服の男女。
男女比は５：５から４：６といったところでしょうか。福本伸行作品は男性のみならず多くの女性をも虜にしているというのはコミケやオンリーイベントを見ていれば常識なのですが、それを知らない男性参加者は驚かれたかもしれませんね。




長い長い行列を抜けて献花台の前まで進むと、そこには故・赤木しげるの神々しい遺影が。まさに神域。




天やひろゆきからも花が届いていました。
他に萩原聖人やカイジなどからの弔事があったそうですが、法要には参加できなかったため詳細は分からず。




これは設置されていた赤木しげるの墓。
端っこが削れているのは、福本伸行先生が削ったとかいう噂。こちらも法要に参加できなかったため私の目と耳では確認していません。




他には、西原理恵子先生の色紙が飾ってあったり。本当に仲が良いなぁｗ

あと、記念グッズ（Ｔシャツ、エコバッグ、墓石入りお守り、クリアファイル、ポストカード、福本先生サイン入り鷲巣麻雀牌など）の販売コーナーがあったり、福本伸行先生や福地誠先生やバビィにライアンという関係者と、抽選で選ばれた一般参加者が卓を囲む法要麻雀が行われていました。福地のおっさんと卓を囲むのは別にどうでもいいですが、福本先生と卓を囲めた幸運な当選者は本当に羨ましいです。


しかし、ここからダメ出しのコーナー。

・列が長い！！

まぁどの程度の人数が集まるかは読めないので難しい所ですが、会場からずっと駅前まで行列がダラダラと伸びているなんて、コミケだったらなんらかのペナルティを受けているレベルですよ。

・法要が見られなかった！！

会場のキャパという問題はありますが、後ろに延々と並んでいる行列には何の説明も無しに、会場では法要が始まってしまいました。行列に並んでいた人たちはほったらかしだったため、会場のほうから聞こえるどよめきに「何？何？」と戸惑うのみ。結局、弔辞も福本先生のご挨拶も関係者献花も何も見られませんでした。
式の受付開始は12:30とのことだったため、私は同人者のマナーとして時間ギリギリまでは会場周りをうろつかずにお茶でもして時間を潰していたのですが、そのような人たちが馬鹿を見た形に。こんなんだったら、人数制限のある法要は抽選に受かった人のみなどにして、一般参加者が参加できるのはその後の献花からにした方が良かったのではないでしょうか。
情報中毒者（ｒｙのsoorceさんにお会いしたのですが、後ろの方に並んでいたsoorceさんがやっと会場に入れた時はもう墓を撤去する所だったとかで、それもおいおいって感じです。それはせめて終了時まで我慢してくれないと、もはや何しに来たのだか分からなくなっちゃうじゃないですかｗ

・動線が悪い！！

「献花をしてからグッズ販売に行って退場」という動線が出来ていなかったため、会場内にやたらと人が溜まってしまい、そのせいで後ろの列がなかなか前へ進めないという事態に。これはグッズ販売の列を適当に横6列くらいに並べてしまい、「横2列で並べて、前から順に空いた販売窓口へ行く。買い物をしたら出口へ」のような効率良い整理をしなかったのが悪いでしょう。ちょっとコミケの企業ブースや壁サークルに行って列整理の仕方を勉強して来い！ｗ


斯様に、それなりに及第点も多いイベントとなりました。
とはいえ、竹書房の近代麻雀編集部がこの手のイベント運営に慣れていないのは当たり前のこと。寛容な精神で大目に見てやろうじゃないですかｗ






終了後は、当然のようにアカギの好物であるフグ料理を食べてきました。




ヒレ酒( ﾟДﾟ)ｳﾏｰ

とあるツテから玄太郎先生の作品を入手したのでレビューするとします。
玄太郎先生の偉大な作品については、こちらに各作品へのリンクがあるので目次代わりにどうぞ。





扉絵では女性が意味も無くを見せています。

続きを読む

9/22(火)
渋谷の某店でセット。
幹事は巷の打ち手さんという妻子持ち雀ゴロで、あとの面子はヒロタシさん＠似非トーライ(ese - tori)と菅野航先生。私がいちいち「先生」と付けて呼ぶのを誉め殺しに感じると言ってましたが、公的な場では先生呼ばわりをし続けようと思っていますｗ（※いちおうこのブログは公的な場のつもりです）

0.5-1-2でチップ2ptの東南戦。
細かいルールは天鳳準拠という設定で打ちました。ただ、天鳳準拠と言っても30符4飜は満貫にしてましたね。7700とか11600とか口にした記憶がありませんし、する必要は無いと思うのです。それくらい異質なルール。

結果は1232 3342 411の3-3-3-2でちょい浮き。場代の分だけちょい負けでした。

相変わらずヌルい振り込みをして勝手に沈んだり運の良さで勝利を得たりしてました。ラスを2回しか引かなかったのがありがたい。東風戦では反射的に鳴いてしまうような役牌に対してポンの声を押し殺しまくり、けっこうオリ重視で打った成果でしょうか。まぁヌルい振り込みを重ねた時はしっかりラスになってましたが。他家のリーチには大きく深呼吸して心を落ち着かせないといけませんねｗ

【この日で一番気持ちよかった和了り】
東一局からヒロタシさんが菅野先生から連続で12000くらいを和了り、上と下が離れた2着争いという状況。2着とは2500点差の3着だったかな。
7巡目くらいで手牌はこう。
　ツモ
13566m123p23466sツモ6m
あえて場に２枚切れのカン二萬の方でリーチを打って見事に菅野先生が掴み、1300は1600プラス供託リーチ棒1000点で100点差で逆転2着。こりゃたまらん。

-----

9/23(水)
昨日書いたように咲-Saki-オンリーイベント「花天月地」に行ってきましたが、その打ち上げ的な感じで、二日連続渋谷でセット麻雀。私の強い希望で、今日は一本場1500点の東風戦（途中流局なし）。

結果は1312 1323 1141で6-2-3-1の+199と珍しく圧勝。

ドラ
r567m67799p23478sドラ8s
トップと13000点差くらいの一人離れたラス目だけど、ラス親で1本場なので親満出和了りでトップ。「平和赤ドラなので曲げればオッケーか、でもあの牌を引いたら…」とか考えてたら、ここでチラリと考えた赤五筒を本当に引いてしまうのですからそりゃ勝てますよｗ　ドラまたぎのわりには索子の上が場に安かったため、誰もが掴めば切りそうな六九索をダマでタカヤマさんから和了ってトップ。これはズルい。

押すべき手のときは押し、引くべき手のときはしっかり引くというのは麻雀の基本。交わし手を入れるときは、場に安い色や門前の親の安牌などを面子として使っていることを確認し、オリるときに困らないよう意識していたおかげで、しょうもない手からうっかり押しちゃって振り込むという事態が少なかったのが良かったです。

【この日で唯一の後悔する打牌】
ドラ　ツモ
224678m678p4456sドラ3mツモ7s
下家のタカヤマさんがポンした直後に対面のＨ田さんも切って三索が枯れてる所で上家の環くんからリーチが掛かった一発目。
ここで2m切り追っかけリーチがひどくヌルかった…。リーチに一発で場に高い萬子のドラ表示牌を叩き切ってドラカンチャン待ちの勝負に出るのは運任せすぎる上に分が悪すぎる。何も情報が無いならそういう運任せのガラガラポンって打牌も良いのですが、この時の環くん捨て牌には七索があり、四索はほぼ通るのですよ。冷静に七索四索と落として萬子にくっつければ勝てた可能性大。少なくとも、カン二萬待ちのリーチに討ち取られた可能性は低い。一発赤赤ドラで8000の３枚。この振り込みが致命傷になり、唯一のラスを引いてしまいました。

23r567m45r5p56799sドラ9s　親でこんな手牌から無筋を5枚くらい押してから追っかけリーチをしたこともありましたが、こういう手を押すのはいいんですけどねぇ。そこまでやっても、先制リーチに二筒単騎をツモられてハネ満親かぶりしちゃうあたり、麻雀なんて思う通りにはならないゲームですねぇｗ

そんで、池田を連れて帰ってきました。

咲-Saki-の同人界でここを知らない人は居ないであろう薄荷屋さんの受注販売品を引き取りました。
いやー、これがもう可愛いこと可愛いこと。なんなのこれ。もう異常な可愛さ。部屋に帰ったら立体の池田が笑顔で座ってるんですよ。毎日帰宅してはニヤニヤしてますよ。幸せって、こういうことなのかな…？（たぶん違う）

かわいい＝正義
池田＝かわいい

∴池田＝正義


つまり、清澄も龍門渕も鶴賀もみんな悪だったんだよー！！（な、なんだってー）


あと、いちおう麻雀コーナーが設置されていました。「てんぱね」のようなものすごい人だかりだったのでずっと見てはいなかったけど、キャプテンと蒲原さんのコスプレした人が交互に麻雀打ってました。そういえば私には「咲-Saki-のコスプレした人と卓を囲みたい」というささやかな夢があったのを思い出しました。実際に卓を囲む所までは行かずとも、咲-Saki-のコスプレした人が麻雀打ってるところを見るのは考えてみれば初めてですね。ありがたやありがたや。眼福でした。私もハギヨシのコスプレ(笑)をして行けばよかったでしょうかｗ
あ、一つ言うなら、キャプテンの人と蒲原さんの人のおｐｐ（以下、数少ない女性ファンを減らさないために自粛）

ブラック牌で打ってましたが、どうせなら咲-Saki-牌で打てば良かったのにー。主催者周りに持ってる人が居なかったのかな？言ってくれれば貸したのにー。交換条件としてコスプ（ｒｙ





戦利品はこんな感じ。
私も参加した咲-Saki-オンリーや夏コミの戦利品とカブってるものが無いことを祈りますｗ
時限コピー紙の列はどっちも並びそびれたから諦めちゃった…。

買い物を早々に切り上げて、一緒に一般参加した環くんと、会場で会ったタカヤマさん＠今週の天牌、Ｈ田さん＠一迅社文庫とセット麻雀を打ちに行きましたｗ　オンリーイベントで会った同士と麻雀を打ちに行くって、なんか咲-Saki-オンリーのアフターとしては正しい遊び方のような気がしませんか？ｗ

前日に別のセットで東南戦を打っていたこともあり、私の強い希望で一本場1500点の東風戦を１２セットほど。それはまた、別な記事でそのうち書くかも書かないかも。

過去ログ：咲-Saki-妄想小説：目次、第1局「九萬」、第1局1本場「天鵬」、第2局「笑顔」、第2局1本場「洗脳」

-----

第2局2本場「魔女」

ドアを開けたら、福路キャプテンと久保コーチが牌譜を見返して検討会をしているようだった。一瞬、久保コーチが床に這っていたようにも見えたが気のせいだろうか。
「どうしたの華菜？何か忘れ物？」
そのとき、久しぶりに私に向けられた福路キャプテンの笑顔を私は忘れられない。両眼を開いてニタリと微笑んできた、あの魔女のような笑みを。あれは、人間が作れる笑顔ではない。一つ高い次元から人間を見下しているような、魔女の笑み。80000点持ちのオーラストップ目で微差の2着争い3人の必死の1000点仕掛けを眺めているかのような、運命を握られている恐怖感。気付けば窓をブチ破って飛び降り、必死に逃げ出していた。闘おうなどと考えはしなかった。風越山麓の迷路のような街並みに詳しかったから追走から逃れられた。でなければ、わたしも久保コーチのように仲間に引き込まれていただろう。

翌日、私は退部届けと退学届けを郵送し、学校を休んで転校の準備も始めた。もはやこの学園は魔女の支配下だ。もたもたしているとあっという間に取り込まれる。魔女の胎内からでは支配から逃れるのは難しい。魔女に立ち向かうなら、中からではない、外だ！　ウザったい猫のような奴だと言われていた私だけど、あの魔女に立ち向かって全てを終わらせてやる。キャプテンの中から魔女を駆逐するのだ。そして、私が勝利の咆哮をあげる。そう、ウザねこのなく頃に…。
数週間後、清澄高校麻雀部の部室の扉を叩く音がした。
「2年の池田華菜と言います。この麻雀部に入れてください！」
「あら、たしかあなたは風越女子の…」
「風越女子を倒すために来ました。お願いします。今からでも麻雀部に入れてください。」
「まあうちの麻雀部は4人しいませんからね。面子が一人でも増えるのは大歓迎ですよ。」
「お、これが噂の転校生か。でも、なんでわざわざ風越女子からこっちにきたんじゃ？」
「それは…聞かないでください…。ただ、風越女子のキャプテンを倒すためにこの高校に来ました！」
部員が増えるのは吝かではないが、不自然な時期の転校と入部に困惑の色を隠せない清澄麻雀部員。しかし、一人、爽やかな返事をする者が居た。
「池田さん、だよね。私は1年の宮永咲です、よろしくお願いします。」
咲の笑顔によって、決意と不安に満ちていた池田の顔は、リーチのみの手にカンドラがモロ乗りしたかのように一気に明るくなった。他の部員も「まあいっか」とばかりに笑顔を浮かべ、さながら配牌を取るかのように順序良く自己紹介をする。
「よーし、じゃあ団体戦出場の5人が揃ったことだし、さっそく大会に向けて猛特訓よ、みんな！」
「「「「はい！」」」」

清澄高校麻雀部、県予選大会出場決定！！

-----

池田の脱出の元ネタはアヴドゥル。
転校してすぐに公式戦に出場していいのかなんて知ったこっちゃねえ。

過去ログ：咲-Saki-妄想小説：目次、第1局「九萬」、第1局1本場「天鵬」、第2局「笑顔」

-----

第2局1本場「洗脳」

「お願いします福路様。私めに今日の御褒美をくださいませ。」
久保コーチは、いつもの強気な様子からは想像も出来ない甘えた声を出して、福路キャプテンの足を嘗め回していた。福路キャプテンは上履きも靴下も脱いで素足を出しており、それを執拗に舐めるピチャピチャという舌使いが室内にかすかに響いている。まるで、無言で麻雀を打っていると全自動卓の牌を混ぜる音だけが聞こえているかのようだ。池田は、序盤に不要牌をツモ切ったらいきなりチートイドラドラのダマ9600に刺さったような表情で、驚きのあまりに声を出すことすら忘れていた。
「あらあら、貴子さんは犬や猫みたいね。うふふ。」
「お願いします、福路様。」
「じゃあ今日は何点欲しいかしら？」
「何百点でも何千点でも、一万点、十万点、百万点の世界へでも、キャプテンのお望みのままに！」
何点？こんな只事でない状況なのに、急に現実的な麻雀の点棒の話になるんだ？そんな池田の疑問はすぐに解消された。カチャリと全自動卓の点棒入れが開く音がし、福路の右手には百点棒が5本握られていた。まさか…。
「まずは5百点分行こうかしら」
「そんな、いきなり5本も…。」
「あらあら、でもこっちは受け入れる準備が出来てるようじゃない。」
福路キャプテンがもう片方の手を久保コーチ自身の点棒入れ（比喩表現）に伸ばす。
「ああっ、私のカンチャン待ちが…」
「これで500点増えたわね。良かったじゃない。」
「せめて千点棒5本なら5000点だったのに…。」
「あなたにはこの程度のシバ棒がお似合いよ、貴子さん。」
「すいません、私めなんぞに耐えられるのは300-500ツモと400-700ツモだけです…。」
「そうそうれでいいのよ。でもよく頑張ってるからもうちょっと点数を増やしてあげるわ。」
「ありがとうございます、ありがとうございます。」
福路キャプテンはドラカンチャンを引き入れたような笑顔を浮かべて千点棒を2本ほど手にし、久保コーチの点棒入れにグイグイと押し入れた。
「ふふふ、これでもまだ2500点ね。」
「ああっ、2600オールでトンじゃいますぅ！」
「じゃあもうちょっとサービスするわね。」
今度は五千点と一万点棒の計3本を入れようとする福路キャプテン。しかしその前に、久保コーチの胸元をあらわにする。
「貴子さんは股のカンチャン待ち以外にも、こんな良いシャボ待ちもあるじゃないの。」
「シャボ待ちだなんてとても…。これはただの牌（パイ）山です…。」
誰が上手いことを言えと。そんな突っ込みすら出来ないような圧倒的な衝撃。池田は徐々に脳が蕩けているような感覚にあっていた。よく分からない。よく分からないけど、なんだかスゴイ。私もここまでしないとキャプテンのように麻雀が強くなれないのだろうか…。
一方、福路キャプテンは、まくり上げた胸元に顔を近付けて久保コーチの一筒を舐め始める。
「ああ、そ、そこは、一筒と一筒のシャボ待ちなのでチョンボですぅ…。」
「こっちに注意を逸らしたところで、カンチャン待ちで後引っ掛けをしましょうか」
ズブリと点棒を受け入れる久保コーチの点棒入れ。
「あらあら、貴子さんの点棒入れはけっこう入るのね。これはもはやカンチャン待ちなんかじゃなくてリャンメン待ち並みのガバガバになってるんじゃないのかしら。うふふふふ。」
「そ、そんな…。」
なんだか書いてて頭が痛くなってきた。
「ふふふ、そろそろもう一匹の子猫ちゃんにも入ってきてもらおうかしら。」
池田はと言うと、右手は点棒入れ、左手は一筒に伸ばして、2人の行為を覗き見しているところだった。理性では良くない行為だと分かってはいても、2人の行為を見ていると止められなかったのだ。そして、そのキャプテンの呼びかけに逆らうこともなぜか出来ず、そのまま扉を開けて中へ入っていった。
点棒入れからだらしなく22500点をはみ出させている久保コーチは、うつろな目で池田の方を向いている。そんな久保コーチをチラリと見てから、福路キャプテンは池田の方に向き直り、両眼を見開いて、笑顔で語りかけた。
「華菜も私に従ってくれるわよね。」

そうだよ、私が見たかったのはキャプテンの笑顔なんだ…。これはこれで、いいじゃないか…。無言のままコクリと頷くと、福路キャプテンはまた笑顔を浮かべ、自ら部室の扉とカーテンを閉めた。ガチャリと施錠の音がした。

この年、風越女子はなぜか県予選大会への出場を辞退した。多数の部員を抱えるマンモス校なだけに、大会関係者は疑問に思って出場要請もしたが、その年の風越女子は公式戦・練習試合を問わず、一切の対外試合を行わなかった。部室に集まって練習や合宿はしているようなのだが。コーチによる暴力沙汰のため出場を辞退したとか、麿眉の怪人に部を支配されたとか、部員のほとんどがタコスの国に連れて行かれたとか、全部員がカルト教団のように何者かに洗脳されたとか、いくつかの噂は広まっているが、結局真相は分からずじまいだった。

風越女子が今年最初の大会を出場辞退した後、「ウィークリー麻雀TODAY」西田記者が何人かの部員に突撃取材をしていた。夕刻、風越女子麻雀部の帰路を狙っての突撃取材だ。男性記者なら不審者扱いされかねない時間だが、女性の西田記者なら大丈夫だ。いつもコンビを組んでいる男性カメラマンからカメラも借り、一人で取材を行っていた。
「なんで今年の大会に出場しなかったか分かりますか？」
「私には分からないじぇ…。」
「インターミドル覇者の原村和さんですよね？なんでこんな強力ルーキーが居ながら出場辞退なんか…？」
「分かりません。もういいですか、これで失礼します。行きましょう、優希。」
2人の風越女子麻雀部員は、西田の脇をすり抜けて早足に歩いていく。
「キャプテンです…キャプテンです…」
西田が勢い良く振り返るが、2人の姿はもう遠くに離れていた。今のはさっきの2人の呟き？それともただの空耳？

「キャプテン、ね…。たしか昨年も出場していた福路美穂子さんだっけ、あの常に右眼を閉じている…。」
「いいえ、常に閉じているわけじゃないですよ。」
西田記者のすぐ後ろから声がした。さっき後ろを振り返ったばかりなのに、さっきまで前を見ていたはずなのに、今、すぐ後ろから声がするなんてことがあり得るのか。アリエナイ。背中に脂汗が浮かぶ。
「あらあら、あり得ないなんてことは無いんですよ、西田記者。」
西田が再び、今度はゆっくりと振り返ると、そこには…。
ここは風越女子高校麻雀部。乙女の園。


BAD END

-----

残念、BAD ENDでした。
深くはコメントしません。したくない。完全に黒歴史じゃねーかよ、これｗ

第2局2本場「魔女」は明日更新します。

おっぱいは揉むことができますが、パイじゃパイでも麻雀牌は揉むことが出来ません。しかし、そんな麻雀「パイ」と「揉む」という行為を結びつける雀荘が、秋葉原に登場しました。それがこちら。

--もみ雀--（（リラクゼーション麻雀））--トップページ音注意！！

秋葉原で雀荘と言えば「てんぱね」というコスプレ雀荘がありますが、あちらはノーレートな上に東風戦１Ｇ６００円というとてつもない価格。雀荘という感覚ではなく、メイド喫茶などの延長線上にある存在です。

「もみ雀」もそのようなタイプの店かと思ってサイトを見てみたら、わりと普通の0.5の雀荘じゃないですか。雀荘におまけとしてマッサージが付いているという感じなので、私のような麻雀を打ちに行きたい人間にとってはありがたいです。



これは、うつぶせに座って肩とか腰とか揉んでもらうための椅子。雀荘の一角にこのようなマッサージスペースがあり、来店やトップなどによって貯まるポイントを使ってマッサージを受けることが出来るそうです。また、ポイントを購入してマッサージだけ受けることも可能のようです。



新規ポイントで１０分間のマッサージを受けるいのけん。

長時間麻雀を打つのは肩とか腰とかけっこう身体に負担が掛かるものですよね。普通の雀荘の来店ポイントなんて、５０ポイントとか１００ポイントとかかなりの頻度で通わないと貯まらないようなものばかり。だったら、たまにはこういうリラクゼーションを得るのも良いものですね。

ちなみに結果は114で+2500。