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【スイス】聖域を侵したアニメ「アルプスの少女ハイジ」

2009年09月30日 22:57更新 

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今年は人気アニメ「アルプスの少女ハイジ」のテレビ放映35周年に当たる。スイス人作家ヨハンナ・シュピーリの物語『ハイジ』をもとに日本で作られ、世界中を魅了した作品だが、実はスイス放送協会はこのアニメを放映したことがない。そしてまた、これからも放映予定はないという。

  ハイジが生まれたスイスのドイツ語圏は、「日本のハイジ」を一体どのような目で見ているのだろうか。

知識人の拒否反応

   「わたしの記憶が正しければ、『アルプスの少女ハイジ』がヨーロッパでも大人気となった当時、スイスの文化人は一様に拒否反応を示しました」
 と語るのは、「スイス児童・青少年メディア基金 ( Schweizerisches Institut für Kinder- und Jugendmedien ) 」付属ヨハンナ・シュピーリ文書館に長年勤務していたフェレナ・ルチュマン氏だ。

 「アルプスの少女ハイジ」は1976年にまずスペインで大ヒットした。その後、ドイツ国営テレビ「ZDF」などでも1977年から繰り返し放映された。スイスでは隣国のテレビ放送も受信できるため、自国のテレビ局が放映していなくてもこのアニメを観たというスイス人は少なくないはずだ。

 だがルチュマン氏は、70年代の当時は今と異なり、コミックやアニメに対して教育者などの知識人は全体的にかなり強烈に反発したと語る。
「最近の『千と千尋の神隠し』や『もののけ姫』などのアニメ作品は大人も鑑賞できるものですが、ハイジに対する評価はアニメ自体が受け入れられるようになって以前とは変わってきたものの、今でもそれほど高くありません」

原作の重要性

   長年スイス国営テレビドイツ語放送局の文化部門を率いたヨゼフ・ブリ氏は、同局が「アルプスの少女ハイジ」を放映しなかった理由の一つを次のように説明する。
「スイスの原作 ( 書籍や映画 ) はとても親しまれていました。一方、日本アニメでは現実が美化されており、スイスの視聴者が持つイメージや習慣、体験からずいぶんかけ離れていたため、このシリーズは拒否されるかもしれないと考えたのです」

 具体的には、例えば原作には出てこないセントバーナード犬がアニメに登場することを指摘する。
「おそらく当時、日本ではスイスのアルプにはセントバーナード犬がつきものだと考えられていたのでしょう」
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