パナソニックは30日、ブラウン管製造事業から撤退すると発表した。ブラウン管を中国の合弁会社を使って製造しているが、10月9日付で全株式を合弁先に譲渡、経営資源を薄型テレビに集中する。ただ、途上国などでブラウン管テレビの需要は依然として根強いため、組み立て事業は継続する。
子会社のMT映像ディスプレイ(大阪府門真市)が保有している中国のブラウン管製造・販売会社、北京・松下ディスプレイデバイス(北京市)の株式50%すべてを合弁先の京東方科技集団(北京市)に譲渡する。譲渡価格は100ドル。
パナソニックは1954年以来55年間続けてきたブラウン管製造事業から撤退する。
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