大2制 陸軍少将正帽
Full dress cap of Major General
大城戸仁輔主計中将が少将時代に使用した大正2制の正帽。 (大城戸仁輔) 陸軍省経理局主計課長 支那総軍経理部長 28代経理学校長 形状は明治33年改正の第一種帽とさして変わりはないが細部が微妙に改正された。 以前からの単行法令をまとめて明治45年2月24日勅令第10号で統一し、名称も正帽へと改められた。 眼庇の裏を黒革にし、顎紐の幅を2厘広くして3分7厘、顎紐止め釦の大きさも直径を5厘増やして3分5厘とした。 さらに大正2年、一層クラウンが大きくなり、周囲にはみ出した形となった。 帽頂の星は、相当官なれど将官は金色。 一般の将校相当官以下は、銀色である。 佐尉官の前立と比べてみて欲しい。 将官用前立のボリュウム感がお判りになるであろうか。 正帽及び前立ての保存状態はすこぶる良好である。 | |
この写真では分かりづらいが、正帽ケースの左側面には”大城戸”とチョーク書きされている。 |
photo : A.ASAHINA 1999