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【格闘技】

名城 前哨戦はKO負け きょうWBA世界Sフライ級戦

2009年9月30日 紙面から

 前哨戦は完敗−。王者名城信男が29日、大阪市内のホテルでの調印式で顔を合わせた最強の挑戦者ウーゴ・カサレスの「5回までにKOする。すべてにおいて自分が上」という“口撃”に、防戦一方。計量後、王者陣営は、挑戦者に「食べすぎ注意しろよ」と胃腸薬をプレゼントする最後の反撃を試みたが、“逆転KO”とはならなかった。

 しゃべり出したら止まらない。カサレスの小気味いい“パンチ”が名城を襲いかかる。「5回以内にKOする。すべてにおいて、名城より上回っている。リングに上がる時は、Sフェザー級(58・9キロ)の体になっているよ。オレが新王者だ」。減量でほおがこけ、顔色は良くなかったが、口の方は元気いっぱい。王者はタジタジで“KO負け”寸前。苦笑いするしかなかった。

 だが、名城陣営だって黙っていない。カサレスが計量をクリアすると、六島ジム・枝川会長が、リボンのついた胃腸薬「太田胃散」をプレゼント。1日で7キロの増量を宣言した挑戦者に「食べすぎ注意しろよ。いいコンディションでリングに上がってこい」と挑発した。カサレスは、最初こそキョトンとしていたが、胃腸薬と分かると無邪気に大喜び。王者陣営最後の攻撃も不発に終わった。

 「アイツようしゃべるなあ。大口たたくやつは大したことないっていうし。最初から打ち合って後半10回にKOしたい」

 前哨戦は完敗だった名城。この借りは、リングで返すしかない。

  (森合正範)

 

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