
鳩山代表が第93代首相に選出された16日、地元・室蘭の後援会では、喜びの声に包まれた。マニフェスト(政権公約)で掲げた「脱官僚」に「国民生活立て直し」の具体化と、「友愛社会実現」に向け、第一歩を踏み出した鳩山首相。衆参両院本会議の首相指名選挙を見守った関係者らは、室蘭から誕生した首相に対する期待を込めた拍手を送り続けた。
鳩山首相の総連合後援会が入居するセントラルフォーラムYHYビル(室蘭市東町)には、後援会や民主党室蘭支部の関係者、さらには支援者など約200人がテレビで見守った。午後2時51分、あいさつする鳩山首相が画面いっぱいに映し出されると「おめでとう!」の祝福の声に拍手が起こった。
その後の「内閣総理大臣誕生を祝う集い」(党西胆振合選主催)では斉藤修弥・総連合後援会長が「鳩山首相には勇気と信念を持ってまい進を。後援会は、鳩山首相が後顧の憂い無く、国政に傾注できるよう、万全の体制をつくっていこう」と呼び掛けた。万歳三唱では、政権交代実現に力を注いだ関係者からも満面の笑顔をみせた。
同ビル内では、室蘭競翔連合会(築野忠志会長)の協力でハト100羽を放した。「かじ取りを担う鳩山首相も羽ばたいて」との思いが込められたハトは、次々と天高く飛び立っていた。
一方、首相就任後に鳩山首相本人や幸夫人の“地元入り”は限られる状況だが、斉藤会長は「『新春の集い』は来年1月に、これまで同様に開催する」としており、従来通りの後援会活動を進める考えを示した。
(松岡秀宜)
【写真=鳩山由起夫首相誕生を祝い、ハトを放つ地元・室蘭の後援会】
|