境界性人格障害
ボーダーラインといういわれかたもします。
最近非常に増えている人格障害ともいわれています。
さて、境界とは一体何となにとの境界なのでしょうか?
一言でいってしまえば「神経症と分裂病との境界」です。
精神分裂病といってしまうには症状が足りず、かといって神経症でもない状態です。
具体的にどんな人格かというと、非常に衝動的で、感情の起伏が激しく、
そのため対人関係がいつも不安定な人格です。
感情をコントロールする力が弱いため、ときに暴力的だったり、自殺を図ったりします。
早速、具体的な症例をみてみましょう。
(症例)
22歳、女性。
小さな頃から母親のいうことはなんでもよく聞く「いい子」で育った。
高校も有名な進学校に進むと、まじめによく勉強をした。
クラスでも人気者で、バスケット部ではキャプテンをしていた。
次第に勉強についていけなくなってくると、学校にいくことが面白くないともらすこともあった。
休みの日はなにするでもなく、一日中寝込むことも多かった。
この頃から、家族に隠れてタバコやアルコールが多くなった。
受験に失敗すると、自分の生活を極限まで追い込むような生活を送るようになった。
ちょっとのことで、家庭内で暴力を振るうことも増えてきた。
一郎の末、大学に入るも失恋をきっかけにいかなくなった。
「死んでやる!」と訴えることが多くなったため、家族に連れられてやってきた。
以上のような症例が典型例です。
もう少し具体的に症状をまとめていきましょう。
見捨てられ不安 家族とくに母親から「見捨てられる」ことへの不安から、おおむねいい子に育つ。
母親の期待に応えようとたくさんの努力をする。
不安定で激しい対人関係 対人関係の変化は大きいです。
ただ、自己愛性人格障害と比べると過剰な理想化は少ないです。
表面的な対人関係と激しく退行した対人関係の間を揺れ動きます。
意見の衝突を恐れて自分をごまかしたり、嘘をついたりします。
同一性障害 上の二つのために深刻な同一性障害を起こします。
本人にはその矛盾は分からず、他人にはよく見えます。
本人はやりたいことをやっているのですが、周りの人は不自然に感じるのです。
衝動性 自己破壊的な行動としてあらわれます。見捨てられ不安や感情障害と関連して起こります。
無気力や寂しさを紛らわすために飲酒、無謀な運転、過食などがみられることもあります。
自殺の脅し、そぶり、行動、自傷行為がみられることが多いです。
感情が変わりやすく、慢性的にむなしさを感じています。また、抑うつと怒りが混在しています。
ゆううつで不快な気分と同時に、何をやっても満足しない感じがするのです。
重篤な解離症状 幼少期の虐待と関連しているといわれます。
次に、人格の発達がどの様に人格障害に関わっていくか見てみましょう。
2,3歳の頃次第に子供は母親から離れ、社会になじんでいかなければなりません。
つまり、今までの母と子供の二人だけの世界から、幼稚園や保育園に通い出すということです。
これは、子供と母親の分離の始まりを意味するのです。
しかし、母親が必要以上に不安がったり、過保護になることで子供を引き留めることがあります。
そうすると、子供はそっちのほうがラクなので、自立をやめてしまいます。
そうやって大人になっていくと「自立をするのが怖く」なってしまうのです。
それが後に、見捨てられ感とつながっていくのです。
また、家庭環境では両親の不仲、離婚、祖父母の教育への干渉があげられます。
そういうことが、いっそう母子間の結合を強く結びつける結果になるからです。
幼児期の心的外傷も見逃せません。
境界性人格障害の女性の約半数に近親姦の経験があるという報告もあります。
その他に虐待や何らかのPTSDとの関連が報告されています。
このことは、境界性人格障害が解離症状を示しやすいことにもつながってきます。
さらに、境界性人格障害の中にはPTSDの特有の症状である、フラッシュバックやリストカット、
解離症状などがよく見られます。
小学校に上がることになると発達の中心が家庭からさらに集団へと変わっていきます。
ここでは、社会性を身につける時期にはいるのです。
しかし、後に境界性人格障害になった人たちをよく見てみると、
この時期には深い友達関係が築けなかったり、注意力が低かったり、成績が悪かったり、
喘息、心身症、不登校、アレルギー性疾患があったりすることが多いようです。
そして、思春期にはいると色々な問題が出てきます。
色々な神経症状が出たり不登校であったりします。
いいかえれば、自我の脆弱性がおもてだってきます。
このため、集団からの孤立傾向をさらに強める結果になります。
では、診断基準を見てみましょう。
次の9つのうち5つ以上があてはまると境界性人格障害が疑われます。
1.見捨てられる不安が強いために愛情をつなぎとめるために必死に努力をする。
2.他人への評価が理想化したり、こき下ろしたりといった両極端で不安定なものである。
3.同一性が混乱していて、自己像がはっきりしない。
4.衝動的で、ケンカ、過食、リストカット、衝動買い、アルコール、薬物、衝動的な性行為などが見られる。
5.自殺行為、自傷行為などをやろうとしたり、脅したりする。
6.感情が不安定。
7.いつも虚無感を覚える。
8.場に合わない激しい怒りをもち、コントロールできない。そのため、暴力に走ったりする。
9.ストレスがあると妄想的な考えや解離症状が出ることがある。
参考文献
「こころの健康事典」 町沢静夫著 朝日出版社
「DSM-IV 精神疾患の分類と診断の手引」 米国精神医学学会・訳/高橋三郎・大野裕・染矢俊幸
医学書院
「治療薬マニュアル」
「治療薬マニュアル(CD版)」
「今日の治療薬」
「日本薬事方」
「こころの医学」
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akano@chan.ne.jp
転載元http://akatan.cool.ne.jp/jinkaku.htm#teigi
一言コメント
人格障害であると、精神科医はすぐレッテルを貼りたがるようですが
ご自身で、知ることによって、誤診はすぐ見抜けます。
人格、性格の病気?に薬が処方されるのは実におかしいことで
それを知るきっかけになれば良いと思い転載させて頂きました。
ご自身で知ることにより、間違った診断を指摘する
きっかけになってくれれば良いです。
本人は、感情の起伏やイライラ感で鬱々とし、本人はうつ病だと思っている。
性格が「個性」の範疇を超えていて、特徴は、キレやすく、人を困らせ
自分自身も困るというものです。
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2009/9/28(月) 午前 11:37
コメントに必ずしもお返事する義務はないので
悪しからず。
ご不満なら、他のブログへどうぞ。
お返事はこれきりにさせて頂きます。
2009/9/28(月) 午後 1:00
何でコメント消すの?
だったらこの記事も
消せば?何か後ろめたい事があるんでしょう。
2009/9/30(水) 午前 8:56 [ 未来 ]
今回の件で『転載許可』を取られていますか?
なぎささん
おはようございます。
実は、上記転載記事内に誤記と思われる部分があって
転載元のakano@chan.ne.jpに2日前に問い合わせをしているところですが、
返信がありません。(2日程度なのでメールをご覧になっていないだけかも知れませんが…)
今回の転載元は、
『なおこのHP内のテキストなどを無断で転載、掲載されることはお控えください。』
と、なっています。
なぎささんは、上記のメールアドレスで、今回の件で『転載許可』を取られていますか?
でしたら、上記のメアドが生きていると思うのでもう少し待ちます。
2009/9/30(水) 午前 9:58 [ bee ]