September 29, 2009

“10.14米軍集団レイプ事件を忘れない!”全国行動の呼びかけ Call for 10.14 Nation-wide Campaign! ~Never forget the Rape case by U.S. soldiers~

女会2〈全国行動呼びかけ文〉

 20071014日、広島市で岩国基地所属の米海兵隊4名が、当時19才の女性を集団でレイプするという事件が起こりました。この事件を、広島地検は不起訴処分にし、日本で起きた事件であるにもかかわらず、無責任にも裁判権を米国に譲り渡してしまいました。そして、20085月から6月にかけて行われた岩国基地の「大軍法会議」は、集団レイプが行われた事実を認めない判決を下したうえ、それぞれに懲役1年から16ヶ月という非常に軽い量刑を下したのです。

 

 これに対して、私たちは、米大使館前での抗議行動を行いました。また、広島地検・県警に対して、不起訴処分等に対する公開質問状を出し、その回答を求める署名活動を行ってきました。また、昨年10月には、10.14一周年として、多くの女性たちと協力して、10.14を忘れない!全国行動を取り組んできました。しかし、広島地検・県警は今に至るまで公開質問状に回答せず、軍法会議によって被害者女性の尊厳が回復されることもありませんでした。

 

 私たちは、レイプという女性の心と体を深く傷つける犯罪を厳しく非難するとともに、軍法会議の不当な判決に強く抗議します。

 

 10.14後の活動を通して私たちが改めて理解したことは、日米地位協定、すなわち日米安保が、被害者の尊厳の回復を阻んでいるということでした。米軍の行う軍法会議は、米兵の罪を裁くための場ではなく、単に彼らの言う「綱紀粛正」や「再発防止への努力」をアピールするためのパフォーマンスに過ぎないのです。

 

 また、レイプ事件においては、加害者でなく被害者が責められ、バッシングを受けるという風潮が、日本社会に蔓延しています。事件の後、当時の広島県知事であった藤田氏が、「盛り場でうろうろしている未成年もどうかと思う」などと発言したことも、忘れることができない象徴的な出来事でしょう。このような社会であるからこそ、被害者が孤立させられ、沈黙を強いられて、自らの尊厳回復も正義も得られないままになっています。被害者の尊厳や正義のためには、被害者を孤立させないことが重要なのです。

 

 被害者自身が声を挙げることの大切さは、いわゆる旧日本軍「慰安婦」たち、性奴隷被害者のたたかいからも明らかです。彼女たちは自らが被害を訴え、尊厳の回復、正義の獲得、そして二度と同じ被害が繰り返されないために、たくさんの仲間に支えられながら今もなお、声をあげ続けています。繰り返される軍隊による性暴力事件は、「慰安婦」問題と無関係ではありません。そもそも、「慰安婦」問題が未解決の社会であるからこそ、軍隊による性暴力が繰り返されるのだし、10.14のような事件が繰り返される社会であるために「慰安婦」問題が解決されないのです。

 

 私たちは、10.14を、事件の被害者を忘れないこと、そして、軍隊「慰安婦」問題を含めた、全ての軍隊による性暴力事件の問題を人々に訴える日とし、また、被害者が被害者として声を挙げることができ、尊厳の回復と正義を実現できる社会、そして二度と軍隊による性暴力が起こらない社会を実現するために、たたかい続けたいと考えています。

 

 私たちの全国行動への参加を呼びかけると同時に、各地で声を挙げていきましょう。

 

10.14をともにたたかいましょう!女会1

 

 

 

呼びかけ あすじゃ女性部会

 Mail:aasja_f@yahoo.co.jp



aasja_f at 20:08│Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!10.14全国行動 

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