通巻796号   VOL.19 31(9月17日 毎週月曜日発行)
         

★ワイドショー並み「新型インフルエンザ」 報道の稚拙

★全国に蔓延する「転売先付き郵政施設の一 時保有者募集」詐欺

★プチシルマのレダ社が広告代理店の経営に 参入

         

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ワイドショー並み「新型インフルエンザ」 報道の稚拙

東京発】新型インフルエンザ大流行の 兆しとかパンデミックの可能性など、国民の 不安をあおる報道が続いている。豚由来の HlNlウィルスによるインフルエンザと 鳥由来のH5Nlウィルスによるインフル エンザを「バンデミックインフルエンザと 厚生労働省は呼称している」(厚生労働省 新型インフルエンザ対策室)が、新聞テレ ビはなぜか豚・鳥を区別せず新型インフル エンザという呼称で統一、未知の恐怖が近 づいているかのごとく報道する。  ところが、厚生労働省によれば、HlNl 型インフルエンザによる死者は現在までに 10名という。新型に対する旧型の「季節 型インフルエンザによる年間の死者数は数 万人に及んでいる」(新型インフルエンザ 対策室)という。豚インフルエンザの流行 が予想されるのは、秋以降ではあるが、毒 性が微弱であることは専門家の指摘すると おり。  にもかかわらず、厚生労働省は予防のた めに外国製のワクチンを緊急特別輸入して 流行に備える方針を桝添大臣が決定した。 輸入されるワクチンは国立感染症研究所の 安全性と有効性のチェックを経る必要がな い特別待遇で国民に接種されることも明ら かになっている。  感染症の専門家によれば「各国には独 自に薬事審議会が設けて治験を審査してい る。我が国にも薬事審議会を設けられてい るのに、無視して接種する措置がとられる。 危険だ」と警告する。)   ***


全国に蔓延する「転売先付き郵政施設の一 時保有者募集」詐欺

【東京発】ぱるる京都や横浜メルパルクの 最終取得者が決まっているが、「短期間不 動産を所有すると高率で転売差益を懐に できる」と出資を募る詐欺集団が全国を跋扈 している。本紙はこれまでも、メルパル ク施設の架空売却話を取り上げてきたが、 最近になって再び出資を募る輩が増加し ていることを確認した。 ぱ・る・るプラザ京都を対象にした詐欺 話では物件所在地周辺の住宅地図に「当 該物件内容」が刷り込まれている。それに よればぱ・る。るプラザ京都の<取得条件 金額 総額25億円(土地建物) 引渡条件 最終取得者への売却迄の間(最長2ヶ月) の一時中間取得 現況渡し 転売先 総合 商社株式会社○○○○ (最終取得予定先) 買付証明書準備済み>となっている。  福岡県の不動産業へ近畿地方の斡旋業者 から打診があり、おいしい話ということで 金主を用意、話の真偽を確認したことから 事情が判明した。申し込みには、資金証明 書(金融機関発行のもの)の提出が条件だっ た。  日本部政会社が所有するメルパルクは、 ワタベウェデイングに事業譲渡され、施設 もワタベが賃借している。日本郵政が施設 売却となれば、賃借人であるワタベが優先 的に買収できる立場にある。一方、最終取 得者の総合商社は、どういう事情でぱ・る。 るプラザ京都を日本郵政会社から取得でき ることになったのか、日本郵政会社が主務 大臣に説明する必要が生じる。かんぽの宿 売却で、オリックスヘの一括売却が白紙に 戻され、西川善文社長の進退問題に発展し たとおり、明朗な一般競争入札による以外 に政府の許可は得られないからだ。 ***


プチシルマのレダ社が広告代理店の経営に 参入

東京発】研ナオコと志村けんを起用した 製品のコマーシャルで知られるプチシルマ のレダ(加畑雅之代表、資本金1億1260 万円)が女性誌を中心にした広告代理店の 買収を行い、参入する。レダは告代理店ヘ の出資について、「ノーコメント」(秘書室) だが、マスコミ界では、「後継難を背景に した会社の買収劇」との見方が有力。 ***