総括2008-06-27 Fri 23:04
【前説】
昼間院ゼミに出た後ビックカメラで小物を買って帰り、今までへばっていました。 【総括】 結局のところ、大ざっぱに言うと細かいミスは色々あります。ただ感覚としては、去年の370点台前半からはそこそこ積み増しができたと思っています。ほんとは2chに燃料投下して検討して頂くことも考えたのですが、メンヘル面で問題がある僕にとって、2chであおられたりたたかれたりすることに耐えられる自信がないので、とりあえずここで細々と公開（後悔？）することにしたのです。 総合合格最低点については様々な見解が飛び交っていますが、 第1回：択一210（合格最低点）でも論文700（平均点）あれば合格。 第2回：択一225（全体平均点割れ）でも論文700（平均点）あれば合格。 ときたので、今年はどうなるか、ということです。 合格者2300名として逆算すれば、択一通過者4600人で競争率2倍となるので、 択一268（合格者平均点）に論文700（平均点）を加えた968は少なくとも覚悟していた方がよいと思うし、 択一251（全体平均点）に論文700（平均点）を加えた約950を割ることはないように思います。 非常に甘く考えても、択一最低点を20引き上げたのだから、945は割らないでしょう。 私は、どこぞの法務大臣の狭量さから、合格最低点はかなり厳しく算定していないと危険だと思っています。そこで、とりあえず自分の択一点約290に論文平均700あればとりあえず安全かと思い、今まで論文の票読みを行ってきました。 結論としては、かなり微妙だと思います。去年様々なミスをした民事系は素点150を超えていた一方で、他の科目がかなり沈んだ感覚（恐怖感）からすれば、自分の答案は到底過大評価できるものではありません。700に到達していたら、それなりに運がいいうちに入ると思います。 【このブログの今後】 ほとんど人に見られることはないと思いますが、9/11まで公開の状態にしておきたいと思います。万が一同じような立場の方が見られた場合は、コメントを残して頂ければ幸いです。 テーマ:ロースクール（法科大学院） - ジャンル:学校・教育 |
論文答案検討をはじめる前に：前説と労働法への導入2008-06-17 Tue 14:35
今は、大学の研究室から書き込んでいます。今日は専攻の院生ゼミの日です。
今日の夜から（今も暇なのですが問題と答案構成用紙がないので）、ぼちぼち気長に論文の答案と実際に書くべきだったことの検討をしたいと思うのですが、その前置きです。 まず、予備校さんのいわゆる「分析会」の類は参考にしないことにします。もとより、一部予備校さんの一部講師さんの中には優れた能力を有する人もいて、その人の話は極めて参考になると思いますが、ここでは自分なりに、何を書いたか、それをどのように評価されるか、何を書くと点数がもらえたか、などを独自の観点から検討したいと思います。 その際に、「何を書くべきだったか」の側面については、メジャーと思われる体系書や百選は参考にしますが、それ以外はあくまでも個人的見解に過ぎないことを予めご了解下さい。それらから得られる最低限の知識をもとに、どのようにすればよかったか、どの点で自分の答案は評価でき、あるいは評価できないか、ゆっくりと考えていきます。 今夜はゼミが長引く関係で、選択科目（労働法）の検討を行えるかは微妙ですが、試験日程順に検討していきます。簡単に労働法の自説を紹介しておきますと、従来は中窪裕也ほか『労働法の世界』を使っていたのですが、全体像を掴むには理想的な本ではあるものの理論面が薄いことに危機感をもったので、今回の試験に関しては水町勇一郎『労働法』初版、野川忍『わかりやすい労働契約法』をベースとしました。さらに、理論面の補強として、荒木尚志東大教授の法教連載を参照しました。また、百選を適宜参照したほか、平成13年以降の重判解（これは全科目共通）についてはひととおり内容を洗ってあります。水町説は契約の意思探究に重点を置く点で答案化しにくい面もありますが、簡潔かつ網羅的なので比較的重宝しました。ただし、初版購入時には労働契約法が成立していなかったため、野川教授の解説書でフォローしたということです。荒木先生の見解は緻密で、若干ついて行けなかったところもありましたが、体系書にまとまったら是非読んでみたいと思っています。 ちなみに、労働契約法施行にあわせて各種教科書が改訂されている状況で、現在は菅野先生の８版や山川隆一『労使関係法』４版、土田道夫『労働法概説』など有力学者の教科書が相次いで出版・改訂されています。また、初学者向けの単語帳として、大内伸哉『労働法学習帳』がユニークで、また勉強になります。 演習書としては土田道夫ほか『ウォッチング労働法』２版が最もポピュラーですが、法学書院から出ている『ロースクール演習労働法』も良書として候補に加わりました。問題演習に際しては、この２冊（ただし前者は初版を利用）の他、水町労働法の設例を参照しました。ケースブックは所属していたロースクールとの関係で有斐閣のものを持っていましたが、あまり使いませんでした。ただ、百選がだいぶ古くなっているので、重判解か弘文堂ケースブックでのフォローは必要だと思います。 前置きが長くなりましたが、夜時間と余裕があったら労働法の検討をしますね。 テーマ:ロースクール（法科大学院） - ジャンル:学校・教育 |
今回の択一対策2008-06-16 Mon 22:40
去年に比べて問題が大幅に易化したとはいえ、私は1年で230点台後半から290点台前半まで点数を伸ばしました。そこで、論文について振り返る前に、択一対策についてまず記しておこうと思います。
まず、第2回の択一を受け終わった感想として、「予備校とは違う…」という感触がまずありました。少なくともひとつの予備校さんに盲従するのは危険だし、そればかり点数がとれて本番で点数がとれないのはあまりにも危険だと思ったのです。 事実、第2回直前の辰巳さんの模試では、260点台程度の点数が出ていただけに、本番で合格者平均をかなり割り込んだのはショックでした。 そこで、方針を以下のように絞りました。 �，劼箸弔陵夙�校に偏ることはせず、良問として信頼できるものを確実に抑える �△箸呂い─⇒夙�校の問題もえり好みせず、良問同様のレベルまで解けるようにする �，亮汰�として、まず商事法務から出ているタクティクスを買い、徹底的につぶしました。私は本にはマーカーや書き込みをしないタイプの人間ですが、この本にだけはかなりマーカーが引いてあります。タクティクスを選んだのは、基礎（法学検定4級）から応用（本試験）までを体系別に並べてあり、問題の信頼性があるものだったからです。ただし、初版では本試験の問題に解説がなかったのですが、これは他の本でフォローしました。 つらい作業でした。法学検定4級や3級の問題もぼろぼろ間違いました。ショックでした。この状態で第2回試験で230台後半がとれたのはむしろ運が良かったのではないか、とさえ思いました。 特に、学部で少数有力説のおもしろさを知っていた私にとって、判例・通説による機械的処理というのは最も苦手な部類でした。 結局、6回ほど回してほぼ全てを制覇しました。 次に、�△亮汰�としては、辰巳の「全問新作」の答練を受け続けるのはやめ、本試験と似た感触を得ていたTKCの模試は受けつつ、肢別本を丹念にチェックしました。去年は肢の○×の判断だけで精一杯で理由付けまで手が回らなかったので、今回は理由付けも含めてパーフェクトを目指しました。 肢別本の難点として、憲法・民法・刑法は旧試験の過去問であるのに対し、下4法は基本的にオリジナルか他の資格試験の流用である点でクオリティに差があることがあげられます。つまり、基本3法はともかく、下4法は「肢別本を制覇すれば完璧」ということは絶対にないとわかったのです。しかし、最低限のベースラインとしてここは確保しなければならない、という気持ちから、これも繰り返しました。結果、85%程度は押さえられたと思います。 その後は真法会編集の問題集や伊藤真セレクションなどで補強しました。TKCの最後の模試は270台後半でした。 その過程で、択一で訊かれやすい部分というものが見えてきた気がしました。具体的には、「制度が対称的にできていないところ」「文理解釈とは筋の異なった判例法理のあるところ」が要注意なのだという感覚が生まれました。 例えば、会社法における事業譲渡において、事業の譲渡については全部であれ重要な一部であれ株主総会の特別決議を要しますが、事業の譲受けについては全部譲受けは必要ですが重要な一部の譲受けについては不要です。このような部分は要注意なのだと思います。 去年の9月に結果が出てから、1本の判批を公刊したのとたまに研究会に出る以外は、基本的に択一のトレーニングは欠かしませんでした。コンスタントにまんべんなく、それに勝る王道はないといったところでしょうか。 択一の総括はこれくらいにして、次からは試験日程に合わせて論文試験を振り返りたいと思います。 テーマ:ロースクール（法科大学院） - ジャンル:学校・教育 |
第1回・第2回の顛末について2008-06-16 Mon 16:49
過去を振り返るのはつらいことですが、現実を直視することも大切だと思うので、私の第1回・第2回本試験のおさらいをしておきます。
既に「本試験」を3回受けていることからわかるように、私は1期既修です。 ということで、プレテストも受けた経験がありますが、これはよく覚えていません。 第1回は、択一落ちでした。 正直なところ、ローを修了するので手一杯だったのと、夏休みの間、研究者コースに移るための軽いペーパーを書いていたこと、またメンヘルの状況がよくなかったことから、純粋に頭も働いていなかったし、勉強不足でした。結果、200点にも到達しないままに終わりました。 第2回は、択一230点台後半、論文370点台前半、合計880点台後半で論文落ちでした。 最終合格点は925点だったので、私の択一の点数（択一合格者の平均を10点程度下回っていました）であっても、論文で400点（偏差値50）をとれれば合格だった訳ですが、結果は論文で惨敗しました。 この回は、特に択一に力を入れ、辰巳さんの択一模試を延々と受け続け、肢別本や類似商品もやりましたが、結局択一合格者平均に届かなかった訳です。 また、論文で、2chでいうところの「死因」が多かったのも事実です。簡単に列記しますと、 憲法：94条を気づいて一旦書いたのに消した。多論点型（試験委員がヒアリングで批判）答案。 行政：特になし。もっとも無難に終わった科目。 民法：瑕疵担保に気づいたのに頭の中で消して危険負担で処理。 民訴：補助事実の自白を認める。 会社：内容は概ね踏まえていたが、キーワードの「経営判断」を書けず。 刑法：自信はあったが、詐欺既遂・未遂とも否定、罪数処理を誤る。 刑訴：出来悪い。判例も知らず。明らかに捜査なのに行政警察活動を論じる。悪性格の立証もすっかり忘れており、独自説に走る。 労働：最も評価悪い。何を書いたかも覚えていない。 これで、返ってきた成績は概ね以下のとおりです。 公法系：90点台前半 民事系：150点台前半 刑事系：80点台後半 労働：30点台後半 合計：370点台前半 この出来でよく370点もとれたというのが正直な感想です。これからすると今年の出来は遥かにましだとは思っていますが、それでも自信はありません。本当に「人並み」にできているのか。これから少しずつ、今年の論文の答案構成を思い出しながら検討していきたいと思います。 テーマ:ロースクール（法科大学院） - ジャンル:学校・教育 |
今回(第3回)の択一結果と本ブログの趣旨2008-06-15 Sun 22:50
まず、昨日返ってきた法務省の成績通知のことから書こうと思います。
今回は2ch、辰巳、TKCの三者にデータを送り、客観的な結果をある程度事前に把握していたので、択一不合格はよほどのマークミスがない限りないことは知っていました。 結果は、特定されない程度に書くと、 350点満点中290点台 合格者4600人中600番台 でした。 そこで、表題の説明をしたいと思います。 第1回本試験の最終合格点は、910点でした。 第2回本試験の最終合格点は、925点でした。 今年は、おつむの弱い法務大臣のせいもあって、合格率はさらに悪化することが予想されています。それ故、単純に合格点が伸びるという想定は期待できないと考えています。 そこで、最終合格点を非常に厳しく算定して、990点だとした場合、 僕の択一得点約290点を引くと、ほぼ700点、論文素点にしてほぼ400点が必要な計算となります。 つまり、ごく平均的な論文答案を書けたと評価できるか否かが、合否を左右することになります。 このブログの趣旨は、新試験についておわかりの方に、果たして私の答案は400点に値するかを見て頂きたいというのが第一です。 ちなみに、去年の論文素点は370点台でした。ボロボロの結果でした。 今年はどうなのか、それが知りたいのですが、今使っているサーバから2chに書き込もうとすると、他のどなたかのためにアクセス規制がかかっていて、書き込むことができません。そこで、皆様の意見を頂戴したいと思った訳です。 研究の合間に暇を見つけて、答案構成や去年との違い、そして勉強方法などについて書いていこうと思っています。 テーマ:ロースクール（法科大学院） - ジャンル:学校・教育 |