結果報告2008-09-11 Thu 17:53
今日16時過ぎに、地元の合格発表場所に行ってきました。
なんとか3度目の正直、で合格していました。 このブログをご覧になっている方の中に、残念な結果に終わった方もいらっしゃるのが心残りでなりません。 また、必ずしも法曹に対してポジティブなイメージを抱いていないような記事を数回にわたって投稿したことについても、不快な思いをされた方もいらっしゃると思います。その方々にもお詫びすると同時に、複数の「拍手」を頂いたことに心から感謝申し上げます。 実務法曹の究極の使命は、端的にいえばマイノリティの権利保護にあるのだと私は理解しています。合格され修習に行かれる方には、このような立場からの社会正義の実現を願っております。私は皆様がツールとしてフル活用される(判例も含めた)法のあるべき姿を模索する、果てのない旅に出ることにします。皆様にとってみれば、それは実現可能性のない机上の空論に映るやもしれませんが、そのようにすることが私なりの社会正義の実現へのアプローチだと考えています。 このブログは、当該答案構成でどれくらいの点数が出たかをご報告するために、しばらく閉じずにおこうと思っています。参考にもならないかもしれませんが、それでもよろしければ、ご覧頂ければと思います。 ありがとうございました。 テーマ:ロースクール(法科大学院) - ジャンル:学校・教育 |
そろそろ出掛けます2008-09-11 Thu 13:21
それでは、そろそろ外出します。いくらなんでも早くね?という声もありそうですが、今日は通院日(もういいですよね、修習選考出さないので健康状態の話しても)で、14時に予約しているので。その後街中で時間を潰して、(母親同伴なので)夕食の買い物をしてから掲示場所に向かいます。何度経験しても嫌な感覚は消えません。特にここのところこっち系は負けがこんでいるので…。
帰り着いたら結果をご報告します。ブログの行く末はその後に考えたいと思います。 テーマ:ロースクール(法科大学院) - ジャンル:学校・教育 |
今日です2008-09-11 Thu 08:26
相対性理論にも関わらず、ほとんどの人にとって時間はほぼ同じように過ぎていきます。早いもので9/11がやって参りました。
三振目という、世の中の趨勢からすればかなり追い込まれた事態であったにも関わらず、私は安定した身分を得られるという前提で試験後の時間を過ごして来ました。しかし、今日の結果は少なくとも就職先には影響しますし、将来的にローで教鞭を執るときには、嫌でも学生さんたちは私の経歴(合格の有無)をチェックするでしょう。一生ついて回る結果であることは間違いありません。 自分のもっているハンディキャップからすれば、最善は尽くしたと思っています。しかし、残念ながら私が背負ってきたハンディというものは、社会的には正当に認知されているとは言い難い状況にあることは、この8年間ほとんど変わることはありませんでした。結局、私はこのハンディを主張することなく、これからの人生を生きていくことになるのだと思います。 試験というのはドライでシビアな世界です。長いことどん底を経験してきた自分としては、成功した自分というイメージをうまく抱くことができません。今も自分の番号と名前がないイメージしか抱くことができません。 ともあれ、8時間を切りました。結果が出ましたらここでもお知らせ致します。その後のこのブログの行く末については、また時間をおいて考えてみようと思います。 テーマ:ロースクール(法科大学院) - ジャンル:学校・教育 |
9月に入って2008-09-01 Mon 18:55
発表まであと10日になった訳ですが、特に深い感慨はありません。修習選考の書類も用意していませんし、今は専ら論文執筆に注力しているので。普通の3振目の人にとっては就職できるかどうかの死活問題の前段階なのですから、自分は恵まれた立場だとも思います。
研究者の道を歩む自分にとって、ロースクール教育や司法試験の勉強が無意味だったとは思いません。特に、従来の(旧)司法試験には合格したが修習に行かずに研究者になった偉大な先生方にはなかった特徴として、要件事実・事実認定を踏まえた視点から研究を進められることはひとつのアドバンテージだと思っています。 今は試験勉強において「妥協」して採用した見解からフリーになって、真理を探究することに専念したいと思っています。むろん、真実は常に複雑で多義的です。判例もそれなりの解答を与えていることは事実です。でも、それは多くの場合においてベストな解答ではありません。私なりに、少しずつ判例に風穴を空ける作業をしようと思っています。 テーマ:ロースクール(法科大学院) - ジャンル:学校・教育 |
修習行きません(行けません)2008-08-03 Sun 20:19
7月26日から1週間、海外旅行してきました。
帰ってきてからは、判批の校正作業をしていて、今日修習選考の書式をダウンロードしてみました。 結論として、合格しても今回の11月修習選考には応募しないことに決めました。理由は1つだけです。最高裁が休学状態での修習に対して拒否の態度を貫いているからです。書面を整えて争ったところで、負け筋なのは目に見えています。無駄な争いで貴重な資源を浪費するより、ここはこちらから願い下げだと考えたのです。 私は、自分が今所属している大学では1期既修者の中で唯一博士課程に進学した人間で、その当時は大学側も休学修習が認められるのではないか、という認識が専らでした。しかし、少なくとも昨年11月期修習選考の段階で、私より先に受かった1期未修の博士課程の方が最高裁側から強く退学を促されて、結局中退するという事態に至りました。その方はトラブルを避けることと、まだ半年しか在籍していなかったことから比較的容易に中退の道を選ばれましたが、私は既に3年生です。最高裁側のいうように容易に中退などできないところまで来ています。 法科大学院経由で博士課程ないし助教の道を選ばれた方については、そもそも試験を受けさせるか否かについて大学間で対応に差が見られます。そして、当然その中には受験し合格された方もいらっしゃいます。にもかかわらずこの問題がクロース・アップされていないのは、結果的に合格した博士課程生が中退したか修習を諦めたかで処理されているからだと考えています。私は、ここで徹底的に争うのがひとつの試金石になるのではないか、と思い、当初は徹底的に争おうと思っていました。しかし、気持ちは萎えました。実務法曹を目指されているであろう多くの読者の皆様には失礼かとは思いますが、正直言って近時の司法の閉鎖性が垣間見える各種報道を見ると、昔のように「理論と実務の架橋」など考えなくてもよいのではないか、とさえ思うようになってきました。少なくとも私の専攻している民事法系の世界では、彼(女)の独占していた要件事実と事実認定の腕を書物で体得できればある程度は対処できるという状況にもなってきました。これも修習への魅力が薄れた理由のひとつです。 本来、司法は少数派の人権を擁護するのが使命だったのではないのでしょうか。「郷に入っては郷に従え」という考え方を全否定する積もりはありませんが、相手の意見を聴かずに「それは兼業にあたる」の一言で選考から振り落とそうとするその態度自体が、紛争処理の方式として重大な問題点をもっていると言わざるを得ません。 今後は、学位取得のための論文(学位論文または中間論文)執筆に精力を尽くす積もりです。修了ないし単位取得満期退学できても、修習に行く気にはなれません。悲しい現実ですが、私はもう司法行政に絶望しています。今はただ、学者になるための道を邁進したいと思っています。 テーマ:ロースクール(法科大学院) - ジャンル:学校・教育 |