麻生政権最末期とあって首相官邸では閑古鳥が鳴いています。本日は麻生首相の昼ぶらも夜ぶらもなしで、官邸内も記者クラブも閑散としています。数日後には主も入れ替わり、人で溢れんばかりになるのでしょうが、しきりと盛者必衰だの諸行無常だのといった言葉が脳裏に浮かぶ次第です。
さて、私は衆院選公示前の8月17日のエントリ「民主党・鳩山由紀夫代表の過去発言を振り返る」(http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/1178447/)で、次期首相、鳩山氏の当選以来の発言をいくつか拾い、紹介しました。で、本日はその第2弾をお届けしようと思い立ちました。日本の命運を託す人物について、なにがしかのことを知っておくのは悪いことではないでしょうから。
「国連至上主義という誤った考えを持っているのは日本ぐらいです。米国などは冷静に国連を見ています」(平成8年7月18日付日経、新党さきがけ代表幹事、インタビュー)
「現在の憲法で集団的自衛権の行使は許されていないと認識しています」(同上)
「今まで以上に、過去の問題を正しく見ていこうではないか、という姿勢が文部省の中に出てきている。日本の中にも中学で慰安婦問題まで取り上げる必要はないという勢力も頭をもたげてきていることも事実だ。それは寂しいことだと思う」(9年1月14日付産経、民主党代表、ソウル市内での講演で、中学歴史教科書7社すべてに慰安婦の記述が掲載されることについて)
「政府がなんですっきりした形にできないのか。政府からの補償金という形にできないのか。国の立場をより明確にするよう求めたい」(9年1月23日付産経、民主党代表、14日の韓国の金守漢国会議長との会談で元慰安婦への国家補償に言及して)
「小沢さんの考え方にひかれた方々がいつしか小沢さんに対して距離を置くようになってしまう。ゴールにたどり着くためのプロセスに欠陥があるんじゃないか。少なくとも私が考えている政治像からは離れた存在かなと思っている」(9年11月6日付読売、民主党幹事長、インタビュー)
「小沢氏の発想は、明文化された法律でも内閣次第でどのようにでも運用可能というもの。(中略)いわゆる独裁者の思考なのです。『自自連立』政権が続いて小沢首相が誕生することになれば、『オレは法律だ』『オレに従え』と振る舞われるつもりなのか?とても法治国家の政治家の発言とは思えません。戦時中の統制国家が復活する危機感を感じますよ」(10年12月3日付夕刊フジコラム、民主党幹事長代理、自由党の小沢一郎党首の国連軍への自衛隊参加問題に関する発言について)
「自由党の小沢一郎党首は『議員定数削減の自自合意を履行せよ!』と主張しながら、何度も連立離脱カードをチラつかせたり引っ込めたりして『オオカミ中年』と揶揄されていますが、連立政権を混乱させるだけでなく、いよいよ政治家としての終焉を迎えようとしています」(11年12月23日付夕刊フジコラム、民主党代表)
「認めないというのでは国際協力ができない。憲法でしっかりうたった方がいい」(12年10月16日付産経、民主党代表、民放番組で自由党の小沢党首と意見交換し、集団的自衛権について)
「私は『友愛』こそ21世紀の世界に日本が生きる最高の理念であると確信している。(中略)『日本列島は日本人の所有物と思うな』などという発想は、日本人の意識を開くことであり、死を覚悟せねば成就は不可能であろう。私はそこまで日本を開かない限り、日本自体の延命はないと信じる。だから、私がその先兵を務めたいのだ」(14年8月8日付夕刊フジコラム、民主党代表)
「労組の歴史と役割は否定しないが、政治に対する好ましくない干渉もある。我々自身の中にある労組依存症の体質を改めたい」(14年9月11日付読売、民主党代表、インタビュー)
「(中国の)基本的な軍事力の行使は防衛。そのことを信頼すれば必ずしも脅威と呼ぶべき状態ではない」(17年12月20日付産経、民主党幹事長、都内での講演で、前原誠司代表の中国脅威論を打ち消して)
…時間がなくなったのでここまでとします。麻生首相は今夜は出歩かず、公邸で家族と食事だそうです。一方、私は明日は弊紙の九州・山口版創刊の手伝いのため福岡に出張です。果たしてラーメンなど故郷の味を楽しむ時間的余裕があるかどうか?
by よもぎねこ
モラトリアム法案をめぐる亀井…