シャープは29日、画質や省エネ性能を大幅に向上させた液晶パネルに、バックライトとして発光ダイオード(LED)を組み合わせた液晶テレビの新シリーズ「LEDアクオス」4機種を、11月10日から順次発売すると発表した。高画質ながら「消費者の手が届きやすい価格」(同社)を想定、アクオスの主力モデルに位置付ける。
パネルは亀山第2工場(三重県亀山市)のほか、10月稼働の堺工場(堺市)で製造。堺工場のパネルを搭載した初めての商品となる。
新たに開発した液晶分子の制御技術とLEDの併用により、テレビ画面上の明るさのコントラスト(明暗比)がアクオス最高の200万対1に。さらに、この組み合わせで、業界最高レベルの省エネ性能を実現。消費電力は従来機種から30%以上削減した。
シャープは、LEDが液晶パネルにとって最適の光源として、バックライトへの採用を広げる考え。大阪市内で記者会見した岡田守行執行役員は「今後すべてのアクオスにLEDを使っていきたい」と話した。
画面サイズは40〜60型と大型をそろえ、大画面化の戦略を明確にした。店頭での価格は25万〜55万円程度の見込み。