その一の続きです。
http://ameblo.jp/with-masha/entry-10353065052.html
●生後4ヶ月ぐらいから二次成長がピークになります。
生後3ヶ月ぐらいから、うさぎさんは二次成長が始まり、生後4ヶ月には性ホルモンの分泌が急上昇します。早い子だと生後3ヶ月で妊娠と言うこともあるので、まだまだ子供だと思っても絶対にオスとメスを一緒にしてはダメ。別々のケージに分けて注意深く様子を観察してください。
ホルモンが急上昇すると、うさぎさんの中に縄張り意識のめざめ、テリトリーに対する欲望のめざめ、そして恋のめざめ…3つのめざめが同時に起きるんです。
子うさぎ時代のつぶらな瞳が、突然、サメのような獰猛な目に豹変します。
シッポを大きく上げるのも特徴で、これは性ホルモンが上昇してイライラしている証拠です。
人間に囲まれて暮らしているうさぎさんは、自分をうさぎと思っていないんですね。だから二次成長が始まると、家族の誰かを恋人に見立ててしまいます。
「パパは恋人、ママは恋敵」…たとえばそんな具合に。そして、目の前で動く腕などにマウンティングしたり、交尾行動を起こしたり。非行に走る人間の不良息子や不良娘みたいになってしまいます。
いわゆる反抗期ですよね。全体の2~3割の子が反抗的になります。そんなところが、とても人間に似ているんですよ。
反抗期を迎えると、飼い主さんの多くは、
「あんなにかわいかったウチの子が、突然、自分をキライになってしまった…」
とびっくりして、この先、二度と仲良くなれないんじゃないかと絶望します。
でも、そうじゃないんです。反抗期は反抗期。はしかのようなもので、いずれ元に戻るんだから放っておきなさい、というのが私のアドバイス。
ただ、気をつけてあげなければいけないこともあります。ムンムンする性ホルモンを無闇にヒートアップさせると、体にものすごい負担がかかってストレスになるんです。この時期は、広いお部屋に放すべきじゃありません。ケージやサークルなど、いつものお家、いつもの遊び場にとどめておき、性ホルモンの急激な変化を穏やかにやり過ごさせるべきです。
●たいていの場合、反抗期は1ヶ月以内に終わります
反抗期は、突然、嵐のごとく始まって、ある日パタリと終わります。大人の体ができあがるんですね。
3日や1週間で終わる子もいれば、1~2ヶ月で終わる子もいます。たいていは1ヶ月以内に終わりを告げます。
様子が落ち着いてきても、しばらくは観察を続けてください。ホルモンの分泌は自然界の流れとリンクしています。
満潮や満月、雨が降り出して急に湿度が上がったりすると、発情が高まることがあるんです。
反抗期が過ぎても2ヶ月ぐらいは、まだ信じちゃダメ。
うさぎさんの行動が周りに左右されなくなったのを十分確かめたら、もう大丈夫です。広いお部屋に出してあげましょう。個体差があるので一概には言えませんが、だいたい生後半年から1歳ぐらいまでは、広いお部屋に出さないことです。ケージとサークルの中で反抗期の嵐が過ぎるのを待って、大人の体ができてから“外の世界”に触れさせてあげましょう。
●そして不良少年だった子ほど大人になると情が深いのです。
一般にうさぎさんの反抗期はそんなに長くなくて、たいてい1ヶ月以内に終わりを告げます。過ぎ去ってしまえば、また愛すべきうさ子ちゃん、うさ吉くんに戻ってくれるんです。
ところが悲しいことに、3歳ぐらいまでずっと反抗期が続く子がごく稀(まれ)にいます。ほとんどの場合オスで、女の子には滅多に見られません。
発情期に突入したまま、ず~っとムンムンしていてプンプン不機嫌なら、残念ですけどうさぎとの触れ合いや抱っこはあきらめてください。その代わり、別々に設置しておいたケージとサークルをくっつけて、自由に行き来させてあげましょう。それがうさぎさんの健康のためです。
いつまでたっても反抗期が終わらない子というのは、きっと野性味が強いウサちゃん。けっしてあなたをキライなわけじゃないんです。うさぎさんには何の罪もありません。ただただ、もって生まれた資質として野性味が強いだけなんです。
●どんなに不良でも、いつかわかり合える日がきます
うさぎは純血種の場合、1回のお産で2~3頭、ミックスで6~7頭生まれますが、赤ちゃんうさぎをどんなに観察しても、将来、野性味が強くなるかどうかまではわからないんです。
ならば、どう見分ければいいの?…ブリーダーに聞けば、ある程度わかるでしょう。というのは、うさぎさんの男の子はお父さんの性格に、女の子はお母さんの性格に似ることが多いから。もし、お父さんの反抗期が長く続いた場合は、息子もそうなる可能性が高いと考えてください。
うさぎさんが好きだからこそ、そんな凶暴な子の心を解して振り向かせたい!と闘志を燃やして育てていく・・・そんな愛ある飼い主さんと出会わないと、うさちゃんも可愛そうですものね! 超不良少年でも、たいていは2ヶ月ぐらいで収まりますから。
反抗期が強かった子ほど、そこから目覚めた時にはとてもなつっこくなります。手を焼かされたから、余計に可愛くなったと感じるのかもしれませんけど♪
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うさ飼い初心者さんへ
穏やかな気持ちで接していますか?
イライラな気持ちや時間・気持ちに余裕がないまま接しても、うさぎさんは飼い主さんの「背中」を見ているから、「怖い」って感じています。わかっちゃってるんですね。
うさぎさんからは近づいてきません。
うさぎさんと仲良くなりたいから・・追いかけまわしていませんか?(笑)
うさぎさんは「気紛れ」です。自然にうさぎさんの方から近づいて来るのを待ちましょう。
うさぎさんを神経質すぎるほどに観察し過ぎていませんか?観察するのは必要なことですが、年がら年中ケージをのぞいたり、遊ぶ時間じゃないのにケージから出して触りまくったり・・はタブーです。
だって、うさぎさん、気持ちが休まる時間がなくなっちゃうものね。相当なストレスになります。
うさぎさんと飼い主さんは以心伝心だものね。
人の「心」をすぐに察知する頭のいい、感性豊かな動物です♪
だから人のパートナーとして寄り添い歩める動物なのです。
うさぎさんは人間の精神年齢でいえば永遠の3歳児です。
時には、飼い主さんのお話しにじっと耳を傾け聞いてくれる大人にもなりますね。
うさぎさんには過保護なくらいがちょうどいいのです♪
他のお家の子と比べず「個性」を受け入れて、家の子が一番!♪親ばかになって下さい(^O^)/
きっといい関係が築けるはずです♪
●子うさぎは“最初の光景”を生涯、覚えています
うさぎさんをペットショップで購入して家に連れて帰ると、みなさん一刻も早くウサちゃんをペット用の箱やキャリーから出してあげようとしますよね。
「帰り道、疲れたでしょ。少しお部屋でくつろいでいてね」
そう言って、リビングに放してしまう人が大半だと思います。
うさぎをお部屋で遊ばせている間に、ペットショップで買ってきたケージを組み立てる。完成するまでちょっとの間、そこで待っていてね、というわけです。
でも、これは絶対にやってはいけないこと。後々、大問題を引き起こします。
ブリーダーさんの手元にいる間は、ママうさぎさんと一緒ですから幸せそのもの。ある日、ママから引き離されてケージに入れられ、ショップにやってくるんですよね。その間、子うさぎは狭いケージの中しか知りません。
そんな“小さな小さな世界”の住人が、いきなり広いお部屋にポンと出された姿を想像してください。子うさぎにとって、あなたのお部屋は森や林、どこまでも続く草原のような広大な土地なんです。
子うさぎは“最初の光景”を生涯、覚えています。子うさぎは素直に感動して自由を満喫します。そんな楽しみのさなか、ケージが完成しますよね。飼い主さんは、「あなたの世界ができたわよ」と言ってうさぎを捕まえ、ケージに入れます。これでわが子の安住の場所ができた、とほっと一息つく瞬間です。
ところが、子うさぎにしてみれば、それは自由を奪われたこと以外の何物でもないんです。
「なぜ? どうして僕(私)を閉じ込めるの?」…そして生涯にわたってケージをイヤがる子になります。ケージをガリガリ噛んで、「出して出して!」と暴れ回るようになっちゃうんです。
最初にお部屋で遊ぶことを覚えてしまったうさちゃんは、性成熟と共に次第に野性に目覚め、家具や電気コードをかじったり、発情が激しい子だと、飼い主さんが「ただいま」と部屋に入ってくると、パッと駆け寄ってきて足に噛み付いたりするようになるんです。これ、すべて子うさぎの時の“最初の体験”が引き金になっているんですよ。
ケージが安全な場所と思って心安らかに暮らすのと、最初に信じられないような広い世界を味わってしまい、以後、ケージを牢獄みたいに感じながら生涯過ごすのでは、どちらが本当の幸せ?…可愛いわが子のために、よ~く考えてあげてくださいね。
●こちらからうさぎさんに向かっていってはダメ
うさぎさんをケージから抱っこで出してサークルで遊ばせ、また抱っこしてケージに戻す…そういう流 れに、うさぎさんと飼い主さんそれぞれがなじんだら、次のステップです。
可愛いうさちゃんが、愛くるしい表情でなでて!ってよってくる姿は夢見る光景ですよね。イヌやネコにとってはあたりまえのことかもしれませんが、野生において捕食される立場のうさぎさんは、誰にでもすぐに心を許して寄ってくるわけではありません。
なら、どうすればいいの?…初めはみなさん、焦るんですよね。「ママ来たよ。ウサちゃん、おいで!」などと、自分からズンズンうさぎのほうへ向かって行っちゃうんです。
ところが、これがうさぎには恐怖なの。巨人がのっしのっしと急接近してくるわけですから、命の危険さえ感じちゃうこともあるんです。
最初は、こちらからうさぎに近づいちゃダメ。その代わり、うさぎのいるサークルに入って、まずはしゃがみ込んでください。そしてじっと待つ。うさぎが寄ってきても、一切触れません。うさぎの好きなようにさせてあげましょう。
するとうさぎは安心して、チュンチュンと鼻先であなたの服や手足に触れて、そのうちまた向こうへ行ってしまいます。最初はこれでいいんです。
次の1週間は、同じようにうさぎが寄ってきたら、そっと触れてみてください。ただ頭を撫でるだけ。うさぎは、「撫で撫でされるだけなんだ。捕まらないんだ」と理解します。
次の1週間は、ちょっとだけ声を出してほめてあげましょう。「あら、来たの。偉いね。よしよし」という感じで、頭からお尻まで撫でてやります。でも、抱っこはしない。
そのうちに、うさぎもだんだん興味を持って、あなたの膝の上に乗ってくるようになります。そこまできたら100点満点。もう、いっぱい撫でてあげても大丈夫です。
その二に続きます