藤井裕久財務相は28日に都内で講演し、前原誠司国土交通相が言及した空港の整備・運営を手がける特別会計の抜本見直しを支持する考えを表明した。財務相は「特別会計は伏魔殿。戦前に臨時軍事費特別会計ができ、国民負担と無関係に軍事費が出た」と強調。自公政権が進めた特会の統廃合については「伏魔殿的なうまみは捨てないで、数だけ減らした」と酷評した。
国交相は日本航空の経営問題と絡め、特会見直しに意欲を示した。財務相は同問題に関して「国交相は独占企業体制にするのはよくないと考えている」と述べるにとどめた。亀井静香金融・郵政担当相が意欲を示す中小零細企業を対象にした返済猶予(モラトリアム)制度を巡っては「こういうことをやったのは昭和の初期だけだ」と指摘。導入は「なかなか難しいと思う」と語った。(00:11)