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出席率、最低の76.6% 裁判員を選任 地裁支部初

 地裁支部では初の裁判員裁判となる殺人事件の公判が29日開廷するのを前に、福島地裁郡山支部は同日午前、裁判員の選任手続きを行った。裁判員6人と補充裁判員3人が選ばれ、午後からの公判に裁判官3人とともに臨む。審理は4日間連続で行われ、判決は10月2日に言い渡される予定。

 審理対象となるのは、殺人などの罪で起訴された、いわき市の指定暴力団系組員、無職伊藤一仁被告(49)。起訴状によると、伊藤被告は6月7日午前0時10分ごろ、いわき市で、知人男性=当時(47)=の腹部を包丁で突き刺し、殺害したとされる。

 郡山支部は8月、裁判員候補者100人を選定し、辞退を認めた20人を除く80人に呼び出し状を送付。質問票の回答で新たに辞退を認めた30人と呼び出し状が届かなかった3人を除いた47人のうち、36人が選任手続きに出席した。

 出席率は76.6%で、青森地裁で9月上旬に開かれた東北初の裁判員裁判(87.2%)を大きく下回り、これまでで最も低かった。
 質問票で辞退を認めた理由の内訳は、介護・養育と仕事が各10人、重い病気やけがが6人などだった。

 選任手続きに出席した田村市の無職女性(25)は「就職活動を優先したいので、できれば裁判員に選ばれたくない。もし選ばれたら、自分の考えで判断したいと思っている」と話していた。


2009年09月29日火曜日

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