白老・胆振東部・日高のニュース

【むかわ】10月から常勤医3人に 課題は看護師

(2009年 9/29)

 むかわ町の穂別診療所は、10月1日から常勤医が3人になる。9月末で派遣医の応援も終わり、9カ月ぶりに従来通りの体制に回復。常勤医の増加で受診者の待ち時間の短縮や、医師の負担軽減につながりそうだ。ただ、看護師は依然として不足のままで、来年1月の一般病棟の再開に向け、各方面に確保を働き掛けている。

 穂別診療所は医師不在の危機をめぐる一連の騒動で、1月から従来の常勤医3人体制が取れず、4月から派遣医の応援を受けていた。5月から常勤医2人になったものの、引き続き町は医師の確保を進めていた。十勝管内池田町立病院の医師(57)が、10月1日から診療所勤務となり、常勤医は9カ月ぶりに3人体制に回復する。

 診療所は「当初1週間はシステムに慣れてもらい、それから外来診療に加わってもらう」とし、「受診者の待ち時間の短縮、医師の負担軽減につながる」と期待。「医師3人でできることも出てくる。新型インフルエンザに対応する、土曜午前の診療を検討中」としている。

 一方、看護師は3月に12人体制だったが、病棟閉鎖で現在は6人体制まで減り、「病床を再開するには看護師人体制にしないと」と説明。当面の診療体制は現状通りだが、来年1月に一般病棟を再開し、4月に病床一部を短期入所療養介護(ショートステイ)に転換して全面再開する方針。「現状は思うように集まっていないが、問い合わせは寄せられている」とし、「時間外だけでも早期に再開できるよう、看護師の確保に全力を挙げたい」としている。