BackupStreet >> 各種ツール >> 「AviSynth」とプラグインのインストール、使い方

■ 高度な動画編集の必需品「AviSynth」の使い方

AviSynth ロゴAviSynth」 はDVDからリッピングしたりTVキャプチャーするなどしたMPEG-2ファイルに対してフィルタをかけることで、その動画の品質を自由自在にコントロールできるツールです。(正確には、MPEG-2動画に限らず、AVIファイルやJPEG画像など、様々なファイルに対してフィルタリング処理を施すことができます!)

『ツール』 といっても、「AviSynth」自体が特別なユーザーインターフェースを
備えているわけではなく、「TMPGEnc」 や 「VirtualDubMod」 といったエンコーダーで
実際にAVIファイルを作成する際に、同時並行的に必要な画質の補正を行う役割を果たします。

たとえば下の図の左側にある 『元の動画』 を 「AviSynth」なしでDivX動画化した場合、
縦と横の比率が正しくない左側のようなAVIファイルが出来上がってしまうことになりますが、 AviSynth によるフィルタリング処理のイメージ
上のように 「AviSynth」を通して縦と横の比率を補正しながらエンコードさせることで、
縦横比が正しい右側のようなAVIファイルに仕上げることができるようになるわけです!

「AviSynth」 にはここで紹介した縦横比を調整するフィルタ以外にも、
明るさや彩度を調整するフィルタやインターレース(動きの大きなシーンで見られるあの縞々)
を除去できるフィルタ、映像全体を鮮明にするフィルタなど非常に多数のフィルタが存在します。

「AviSynth」 に慣れてくると、自分好みのフィルタを見つけてきて組み合わせることで、
自分好みの画質のAVIファイルを自由自在に作れるようになります!

この記事では、高品質な「DivX」、「Xvid」、「WMV9」、「x264」動画を作成する上で
たいへん便利な「AviSynth」本体のインストールと、各種フィルタリング処理をするための
おすすめプラグインのインストール の手順を紹介していきます。

「AviSynth」 はXP環境はもちろんのこと、Vista環境でも正しく動作します。この記事ではXP、Vistaのどちらの環境でも正しく動作する AviSynth プラグインを紹介していきますので、安心してセットアップ作業をしていただければと思います。。。


   |-- MPEG-2ファイルを読み込むプラグイン (DGDecode.dll)
   |-- インターレース解除用プラグイン (Decomb.dll)
   |-- ノイズ軽減・コントラスト強調用プラグイン (UnDot.dll / warpsharp.dll)
   |-- クロップサイズ決定用プラグイン (AutoCrop.dll)
   `-- 字幕表示用プラグイン (VSFilter.dll)

関連記事:

▼ 「AviSynth」 本体のインストール

まずは、「AviSynth」本体をダウンロード します。

AviSynth のダウンロード
赤く印をつけた、「Avisynth_258.exe」 というリンクをクリックしてください。

AviSynth のインストール
ダウンロードしたファイルを開いて「Open」→「同意する」 をクリックしたら上のように3つの項目にチェックを入れ、「次へ」→「インストール」 と選択し、インストールを完了させてください。


▼ 「AviSynth」 プラグインのインストール

ここでは、「AviSynth」を使って動画を編集(特に、「DivX」などのコーデックを使って
AVIファイルを作成)
する際に便利なプラグインのインストールの方法と、
各プラグインをインストールする目的について説明していきます!

「AviSynth」には膨大な数のプラグインが存在していて、たとえ同じ目的で使用される
プラグインであっても、種類ごとに効果の大きさや使用法、副作用の度合いに至るまで
そのバリエーションは実に多岐に渡ります。(参考: AviSynth Wiki

そのため、どのプラグインで処理をするかは好みが分かれるところですし、
プラグインの組み合わせ方もあなた次第の世界です。

このページでは、私が普段実際に使用していて、個人的に 「イケル!」 と思う
プラグインを紹介していきます。

なお、あなたがこのサイトの記事を参考にAVIファイルを作成しようと考えている場合は、このページ内のすべてのプラグインをインストールするようにしてください!


作業の前にあらかじめ、「スタート」→「すべてのプログラム」→「AviSynth 2.5」→「Plugin Directory」 から、AviSynthのプラグインフォルダを開いておいてください。

■ MPEG-2ファイルを読み込むプラグイン (DGDecode.dll)

DVDからリッピングしたり、DVDレコーダーなどで録画したTV番組の映像は、いったん
DGIndex」 というツールで解析を行う必要があります。

「AviSynth」では「DGIndex」で解析済みのデータを読み込むことになるため、
まだ「DGIndex」をインストールしていない場合は、次の要領でインストール作業を行ってください。

DGIndex のダウンロード
上にように、「DGMPGDec Version 1.5.3 Executables」 と書かれたリンクから
「DGIndex」 本体をダウンロード します。

ダウンロードしたファイルはzip圧縮されているので、適当なツールで解凍してください。
ZIP形式解凍ツール: 「Lhaplus」 のダウンロードはこちら

» 「DGIndex」は、解凍したフォルダがそのままインストール先になります。
どこに解凍しても問題はありません。解凍後は下のようにファイルが展開されます。

DGIndex インストール後の様子

「DGIndex」のインストールが済んだら上のように、「DGDecode.dll」 なるファイルが
展開されるので、これをさっき開いておいたAviSynthのプラグインフォルダ内に
コピー&ペーストしておきます。


上のような感じになりましたか?
以上で「MPEG-2ファイルを読み込むプラグイン」のインストールは完了です!

■ インターレース解除用プラグイン (Decomb.dll)

DVDやTVキャプチャーした動画の中には、「インターレース」 と呼ばれる方式で
作成されたものが存在します。

細かい説明は省きますが、インターレース方式で作成された動画は、
パソコンのディスプレイ上で再生すると、横向きの縞模様が無数に表示された状態
で再生されてしまいます。。。(鬱陶しいことこの上ありません)

そこで、この邪魔な縞模様を除去するためのプラグインをインストールしていきます!

ここでは、私が普段から愛用している「Decomb」というプラグインをインストールしていきますが、
インターレースを解除するプラグインには 他にもこんなに種類がある ので、
慣れてきたら、あなたの好みに合ったプラグインを探してみると良いでしょう。。。

Decomb プラグインのダウンロード それでは左のように、「Version 5.22」と書かれたリンクから、「Decomb」プラグインをダウンロード してください。

ダウンロードしたファイルはzip圧縮されているので、適当なツールで解凍してください。

Decomb.dll zipファイルを解凍すると、左のような「Decomb.dll」なるファイルが生成されますので、先程と同じ要領で、AviSynthのプラグインフォルダにコピー&ペーストしてください。

■ ノイズ軽減・コントラスト強調用プラグイン (UnDot.dll / warpsharp.dll)

UnDot フィルタのダウンロード
次に、ノイズを軽減するためのフィルタである 「UnDot」フィルタをダウンロードします。
(リンク切れの場合は こちら の「Downloads」と書かれたリンクをクリックしてください)

UnDot プラグインDownload」と書かれたリンクをクリックして、「UnDot.zip」なるファイルをダウンロードしたら、先程と同様、解凍して「UnDot.dll」をAviSynthのプラグインフォルダにコピー&ペーストしましょう。

warpsharp プラグインのダウンロード
続けて、作成するAviファイルの画質にメリハリをつけるために、
「warpsharp」プラグインをダウンロード します。
上の図にもありますが、「warpsharp_2003_1103.cab」 というファイルをダウンロードしてください。

ダウンロードしたファイルはcab圧縮されているので、適当なツールで解凍してください。
cab形式解凍ツール: 「Lhaplus」 のダウンロードはこちら

warpsharp プラグイン ファイルを解凍すると、「warpsharp.dll」 というファイルが展開されるので、先程と同じ要領で、AviSynthのプラグインフォルダにコピー&ペーストしてください。

■ クロップサイズ決定用プラグイン (AutoCrop.dll)

主に、DVDレコーダーなどで録画したTV番組を扱う場合、映像の左右に必要のない
黒い縁が含まれてしまうことがあります。

また、縦横比がぴったり「16:9」ないしは「4:3」になっていないがために、
映像の縁が不自然に乱れたりすることがあります。

このようなケースでは、映像の隅を一部切り取る 「クロップ」 と呼ばれる作業が
必要となります。

この際、実際にどれだけ切り取ればよいか(クロップサイズ)を自動で計算してくれるのが
ここで紹介する「AutoCrop」 というプラグインです。

AutoCrop プラグインのダウンロード
リンク先スレッドの1つ目の書き込みから、「AutoCrop」プラグインをダウンロード してください。

AutoCrop プラグイン ファイルを解凍すると、「AutoCrop.dll」 というファイルが展開されるので、先程と同じ要領で、AviSynthのプラグインフォルダにコピー&ペーストしてください。

■ 字幕表示用プラグイン (VSFilter.dll)

Aviファイル内に字幕を載せたいような場合、「VobSub」というツールがよく使われます。
必要に応じて、「VobSub」 のインストールを済ませておきましょう!

VobSub をダウンロード して、インストーラーを起動します。
download2.videohelp.com」 からダウンロードしてください。

VobSub インストーラー インストーラーを起動したら、特に何も設定は変更せずに、
English」→「Next」→「Next」→「Install」 と選択していってください。

VSFilter プラグインのダウンロード
本体のインストールが済んだら、「VobSub」で作成した字幕データをAviSynth上でも扱えるようにするために、「VSFilter」プラグインをダウンロード します。

ここで注意なのですが、必ず「VSFilter 2.35」をダウンロードするようにしてください!
(「VSFilter 2.36」は、「Media Player 6.4」のプロセスが死ななくなるなど、
様々なトラブルの原因になりますので、間違ってダウンロードしないように注意してください!)

vsfilter_20050301.zip」 なるファイルをダウンロードして解凍すると、
Release」 と 「Release Unicode」 の2つのフォルダが展開されますので、
Release」 の方を開いてください。

フォルダ内の 「VSFilter.dll」 をAviSynthのプラグインフォルダにコピー&ペーストすれば、
AviSynthプラグインのインストールはすべて終了です!

作業後のAviSynthプラグインフォルダは、下のようになっているはずです。

AviSynth プラグインフォルダ



以上で準備が整いましたので、ひき続き「AviSynth」を使ったAVIファイルの作成に移る場合は、次の関連記事を参考にしてみてください。。。

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