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【格闘技】亀田父、スパーしちゃった ライセンス停止中なのに2009年9月29日 紙面から
日本ボクシングコミッション(JBC)からセコンドライセンスの無期限停止処分を受け、指導が禁止されている亀田3兄弟の父史郎氏(44)が28日、都内の亀田ジムで行われた公開練習で、次男大毅(20)の相手を務めた。1回の軽いスパーリングだったが、JBCの安河内事務局長は「もし指導なら、ライセンス再交付のマイナス判断材料にしないといけない」と言及。同ジムの事情説明により、おとがめはなさそうだが、際どいパフォーマンスとなった。 突然の出来事だった。史郎氏はフェイスガードをかぶり、ざわつく報道陣をよそに、グローブをはめた。リングに上がり、なんと大毅のスパーリングパートナーを務めた。対戦相手のデンカオセーンになりきって、左ジャブを繰り出し、クリンチをする。「フェイントや。そう、そう」とフェイスガード越しにゲキを飛ばした。3分終了のブザーが鳴り、リングを降りると「まあ、あんなもんや。もっともっとジャブを突いていかなアカンで」と大毅にアドバイスを送った。 史郎氏は07年10月の内藤−大毅戦で反則行為を指示したとして、セコンドライセンス無期限停止処分を受け、指導も禁止されている。早速、JBC安河内事務局長は「この行為がリップサービスなのか、指導なのかはっきりさせないといけない」と話し、亀田ジムに説明を求めた。 興毅は9月5日の世界前哨戦でリング上から「オヤジがセコンド復帰できるように、ボクシングコミッションの方、よろしくお願いします」とライセンス無期限停止である父史郎氏の復帰を嘆願。亀田ジムは、規定にある「処分から2年経過後」の10月中旬に解除申請を行う動きを見せていた。その矢先の“騒動”だった。 JBCは、今回の行動を不問に付す構え。だが、安河内事務局長は「史郎氏は指導を禁止されていると理解しているはず。慎重にやってもらわないと」とクギを刺した。
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