検診を受ける名城信男(手前)とウーゴ・カサレス=大阪市・JBC関西事務局
「WBA世界Sフライ級タイトルマッチ」(30日、大阪府立体育会館第2競技場)
“トラック野郎”が駆けつける!王者・名城信男(六島)のV2戦に俳優の菅原文太(76)が来場することが28日、分かった。当日試合を放映するテレビ東京系ドラマの番組宣伝が元来の目的だったが、菅原が約50年来のボクシングファンであることから放送席での“参戦”が実現した。
強力助っ人の来場に王者は「おやじが大ファンで子どものころによく、仁侠(にんきょう)映画を見に行ってましたよ」と目尻を下げた。菅原は過去に自らメガホンを取って映画「ボクサー」を製作するなど筋金入りの闘拳好き。「男の血が騒ぐねぇ」と早くも臨戦態勢だ。
当日は大阪府の橋下徹知事がリング上であいさつするほか、歌手の山根康広、オール阪神、J1・神戸の大久保らも応援に訪れまさに“囲む会”状態。WBC世界バンタム級王者の長谷川もゲスト解説として弟分に熱い視線を送り、フロア面積912・6平方メートル、収容800人という狭い大阪府立体育会館第2競技場に熱気が充満するのは確実だ。
予備検診を終えた王者は「いい試合になる」と一言。仲間の声援を拳に秘めて、27歳の侍が“浪速の一番星”になる。
(2009年9月28日)