３日午前５時ごろ、浦添市内間の鉄筋コンクリート３階建てのアパートの一部が崩れ落ちた。敷地内に止めてあった軽乗用車１台が落下したコンクリートの下敷きになり大破したが、けが人はいなかった。入居していた全９世帯は、近くの内間公民館や親類宅に避難した。

　浦添署によると、崩れたのは２階部分の廊下と手すり約２０メートル。同アパートは分譲型で築３５年近いといい、老朽化が進んでいた可能性があるという。

　同署は、アパートの管理者を確認したうえで、建築上問題がなかったか調べる方針。

　一方、浦添市の調査で一部が崩れたのは「渚マンション」Ａ棟で、周辺には同時期に建てられた別のＢ、Ｃ、Ｄの計４棟を確認。目視による耐力度調査ではいずれも「著しく危険である」ことが判明した。

　これを受け、市都市建設部の銘苅秀盛部長らが中でも危険度が大きいＢ棟４世帯の住民を訪問、事情を説明した上で生命と安全確保の観点から自主的に避難するよう協力を求めた。

　ＣとＤ棟の状況も「同じように危険だ」（銘苅部長）とし、４日にも同様に対処する考えだが、一方的に退去を求められた住民は、行政への不満を募らせている。