ついにオバマ大統領も!五輪誘致“最後の決戦”
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鳩山首相(左)とオバマ米大統領は自国の五輪招致へIOC総会へ出席することが決定
Photo By 代表撮影 |
2016年夏季五輪の開催都市を決める国際オリンピック委員会(IOC)総会(10月2日、コペンハーゲン)に、鳩山由紀夫首相が出席することが28日、正式に決まった。52年ぶりの東京招致を目指し、1泊3日の強行軍を敢行する構え。一方、シカゴ招致を目指す米国もオバマ大統領の出席が決定。候補の4都市とも国家元首クラスがそろい、“決戦の金曜日”はさらに熱を帯びてきた。
鳩山首相は28日夜、官邸で「東京五輪の開催に向けて、日本としてベストを尽くしたい。その中で首相としての役割があるなら、それを尽くしたい」と記者団に述べた。これに先立ち、平野博文官房長官は同日午前の記者会見で、「政権発足の慌ただしい時期だが、五輪実現に全力を挙げるべく、首相はIOC委員に最後の訴えを行う」と発表した。
総会では各候補都市が約100人のIOC委員を前に最後のプレゼンテーションを行う。近年の招致レースでは首脳が果たす役割が大きいとされ、東京都の石原慎太郎知事は鳩山首相の出席を熱望していた。首相が26日までの訪米中に温室効果ガス排出について2020年までに90年比で25%削減する中期目標を表明して世界中の注目を浴び、「環境負荷の少ない五輪」を掲げる東京をアピールするには絶好のタイミングとみているからだ。
鳩山首相は10月10日に北京で日中韓首脳会談が予定されているなど日程が立て込んでいるため、同1日に出発し、3日に帰国する「1泊3日」で調整。しかし東京都は2日の演説だけでなく、1日夜のIOC主催レセプションへの出席も強く希望。1人でも多くのIOC委員と握手を交わすことが意味を持つといい、新首相の“ロビー活動”に期待している。
一方、鳩山首相の出席発表にぶつけたかのように、米ホワイトハウスも28日、オバマ大統領の出席を発表。当初は内政問題で多忙なため出席を見送ると表明していたが、自身の地元であるシカゴ招致に向けて“サプライズ駆け込み参加”となる。米大統領が開催地を決めるIOC総会に出席するのは初めて。
最終プレゼンはシカゴ、東京、リオデジャネイロ、マドリードの順。カリスマ性のあるオバマ大統領の後で、どれだけ鳩山カラーを押し出せるかが結果を左右するといえそうだ。
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