海自小月航空基地の滑走路をオーバーランし、田んぼに突っ込んだ輸送機YS11=28日午後4時18分、山口県下関市で共同通信社ヘリから 海自輸送機が田んぼに突っ込む 山口・小月基地、けが人はなし28日午後0時40分ごろ、山口県下関市の海上自衛隊小月航空基地で、着陸した海自の輸送機YS11(機長・中部宏2等海佐)が滑走路を約150メートル行き過ぎ、田んぼに突っ込んで停止した。防衛省海上幕僚監部によると、オーバーランに巻き込まれた住民や家屋はなく、火災もなかった。搭乗員ら海上自衛官11人にけがはなかった。 海自が事故調査委員会を設置し、詳しい原因を調べている。事故当時は小雨だったが、操縦に支障が出るほどではなかったという。 海幕と小月基地によると、着陸した滑走路は約1200メートル。着陸時に車輪は出ており、着陸のやり直しはしていないという。事故機(全長約26メートル)は滑走路を飛び出し約130メートル走行。さらにフェンスを倒して約20メートル先の田んぼに突っ込み、農道付近で停止した。農道には事故当時、車は走っていなかった。 事故機は海自厚木基地(神奈川県)に所属。基地間を業務で移動したり、航空部品を運んだりする際に定期便として利用している。 【共同通信】
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