尼崎商店街放火容疑で男を再逮捕　市場全焼の火災

　兵庫県尼崎市の商店街「難波センター市場」が３月に全焼した火災で、県警捜査１課は２８日、放火の疑いで同市栗山町、無職森田憲作容疑者（２９）＝別の放火罪などで公判中＝を再逮捕した。同課によると「（市場内は）人目に付かないし、木造でよく燃えそうだったので火を付けた」と認めている。

　逮捕容疑は３月２０日未明、同市場内の通路に置いてあった発泡スチロールにライターで火を付け店舗４６棟（計約３千平方メートル）を全焼させた疑い。

　同課によると森田容疑者は「２、３年前からやっていた」と供述し、同市内と隣接の伊丹市内で計約８０件の放火をしたことを認めているという。

　尼崎市では３月８日夜にも「ショッピングセンター園和」で約４０棟の住宅や店舗が燃える火災があったが、同課はこの火災については放火の可能性は低いとみている。

　県警は６月１７日、同市武庫之荘のマンション１階の物置にライターで火を付けたとして放火容疑で森田被告を逮捕した。