2009年9月28日 19時5分更新
年金などの保険料で建設され、民間企業への売却が決まっていた総社市にある年金福祉施設「ウェルサンピア岡山」について総社市は企業に対して税金の優遇措置をとることを決め、28日総社市役所で協定を結びました。
総社市にある年金福祉施設の「ウェルサンピア岡山」は、年金などの保険料で建てられたホテルやプールなどがある施設で平成16年度から毎年数千万円単位の赤字が続き売却対象となっていましたが、ことし6月、レジャー施設を運営する高松市の企業が3億あまりで落札しました。
これをうけて、施設の存続を求めてきた総社市では、落札した企業に対して現在の業務をすべて継続するという条件で来年度から3年間、固定資産税を全額免除することを決め、28日総社市役所で調印書が交わしました。
調印書を交わした企業の社長は「なるべく早く営業を開始し、幅広い層が楽しめる施設にしていきたい。」と話していました。
総社市最大の宿泊施設で、年間30万人が訪れるウェルサンピア岡山は来月末でいったん営業を終えますが、売却先の企業は、名称を新たにした上で、ことし11月末を目指して営業を開始することにしています。