「新型で新生児に異常」への対応でQ&A
日本産科婦人科学会(吉村泰典理事長)は9月28日、改訂版「妊婦もしくは褥婦に対しての新型インフルエンザ感染(H1N1)に対する対応Q&A」をホームページ上で公表した。第6版となる今回のQ&Aでは、新生児が感染した場合に想定される症状や、異常が出現した場合の対応などを追記している。
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同学会では5月から、一般向けと医療関係者向けに分けて、ホームページ上にQ&Aを掲載。厚生労働省の指針改定などに伴い、これまでに4回改訂している。
Q&Aでは、新生児が感染した場合に想定される症状として、活気不良、哺乳不良、多呼吸・酸素飽和度の低下などの呼吸障害、無呼吸発作、発熱、咳・鼻汁・鼻閉などの上気道症状、易刺激性を挙げ、これらの有無への注意喚起を促している。
そして症状が出現した場合には、直ちに簡易検査を行うこととし、その際には「感染初期には陰性と出やすいので、陰性であっても症状の推移に十分注意し、必要に応じて小児科医(新生児担当小児科医)に相談・紹介あるいはタミフル投与を考慮」するとした。
タミフルの副作用については「一般に下痢と嘔吐とされているが、新生児でのデータはありません」としている。
さらに、7日付で公表された前回の改訂版Q&Aでは、妊婦が新型インフルエンザ患者と濃厚接触した場合の対応について「抗インフルエンザ薬の予防的投与を開始」としたが、今回の改訂では「予防的投与(10日間)」と投与日数を明記した。
また、予防投与は「感染危険を減少させますが、完全に予防するとはかぎりません」と指摘。その上で、予防される期間は服用している期間に限られるとし、予防的服用をしている妊婦であっても発熱があった場合には、受診を勧めるよう記されている。
更新:2009/09/28 18:07 キャリアブレイン
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