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土曜日の「JanJan市民記者懇談会」に参加してきました

山崎康彦2009/09/28
 9月26日の土曜日午後に東京で開催されました約3時間に及ぶ「JanJan市民記者懇談会」に参加してきました。

 編集部の方と市民記者との交流会に参加するのは2、3年前の記念パーティ以来久しぶりでしたので、ある種の期待を持って参加しました。

 結論的に言いますと、今回の懇談会は4名の編集部スタッフと23名の市民記者にとって大変有意義な懇談会だったと思います。

 日本インターネット新聞社の竹内社長が参加されなかったことは大変残念でしたが、次回は是非参加していただければと思います。

 以下に有意義であった点を箇条書きに書きますのでお読みください。

1)市民記者同士の顔合わせと意見交換ができたこと

 ネット上では名前と記事だけの関係ですので、このように市民記者同士が直接顔をあわせて意見交換できることは大変貴重なことです。

 編集部主催の「JanJan市民記者懇談会」を年に1、2度開催することをお願いしましたが、それとは別に「週刊金曜日読者会」のように市民記者が地域別に勝手に集まって意見交換する会を勝手に立ち上げてもよいかと思います。

2) 編集部スタッフと市民記者との顔合わせと意見交換ができたこと

 編集スタッフの方ともネット上や電話だけの関係でしかなかったのですが、今回のように直接会って話ができたことは大変有意義でした。

 毎日送信されてくる膨大な量の投稿記事を実質的には鈴木デスクと山口デスクのお二人で編集されているとの話を初めて聞き、さすが編集のプロだと驚きました。最近、16000字の長い記事を編集した山口デスクは、編集作業というより格闘技に近かったと話されていました。

 投稿する我々は、編集作業がほとんど要らないくらいに完璧な状態にした記事を送るようにしたいものです。

 また、会の後、喫茶店で歓談した際に、山口さんは編集者は「よい記事に出会うと勇気や元気をもらう」とも言っていました。 山口さんにとって「良い記事」とは、敢えて言えば、文章の巧拙にかかわらず他にないユニークな視点や指摘をしている記事、小さくてもなにか人に感動を与える記事とのことです。

3)「JanJan」の存在理由がますます高まってきていることが全員で確認されたこと

 編集部山口デスクのお話では、「JanJan」の読者層は着実に広がり、6年間続いて来れたのは何よりも市民記者からの投稿記事の「質の高さ」であると断言されていました。
 市民記者の皆さんの「まじめさ」と「意識の高さ」と「熱意」が「JanJan」を支えているのだと思います。

 編集部山本さんのお話では、毎日平均20万ページヴューがあり登録市民記者は7700名とのことです。2年前にお聞きした時は12万ページヴューでしたので読者数は着実に増加しています。

 私見ですが「JanJan」は日本における「マスコミ世論」に対抗した「ネット世論」の形成に大きな役割を果たし始めたと思われます。

 参加された市民記者からは【「JanJan」は自分にとって「生活の生命線」になっているのでなくなっては困る】との悲痛な意見が多く出されました。

4)市民記者が日頃思っている「JanJan」に対する疑問が忌憚なく提起され認識されたこと

 おもに話された問題は以下の2つです。

1)財政問題

 日本ではインターネット市民新聞の「ビジネスモデル」はどこも確立していません。広告収入で採算をとる「オーマイニュース」方式は失敗して撤退しました。

 富士ソフトさんが社会貢献事業として年間2億円位の資金を投入してくれていることは大変なことで、富士ソフトさんへの感謝は大いにすべきです。

 しかし「JanJan」の財政を1企業のメセナ事業に100%依存することは大変なリスクがあります。そのことは編集部も市民記者も十分感じています。

 市民記者の意見では「他人の会社の財布の中身まで市民記者が詮索すべきでない」という意見と「自分にとって『JanJan』はいまや生活の生命線になっているので突然閉鎖されるのは大変困る。今から財政問題の解決策を市民記者も一緒に考えるべきだ」との両方の意見が出ていました。

 私がたたき台として書きました【インターネット市民新聞「JanJan」の更なる発展の為に!】をよろしければお読みください。

2)「JanJan」を意図的かつ組織的に妨害する「コメント荒らし」や「妨害コメント」の勢力にどのように対応するのか

 ある一つの投稿記事に対して650以上のコメントが付けられ、その多くが民族排外主義的な罵詈雑言の類の「妨害コメント」だったとの話を編集部の方から聞きました。

 これは明らかにある組織がある意図をもって「JanJan」の新聞活動を妨害する「威力妨害」の犯罪行為ですので、懇談会の席でも言いましたが断固とした対応を編集部は取るべきだと思います。ひどい場合は刑事告訴すべきだと思います。

 これらの行為は投稿した市民記者の「言論の自由」や「表現の自由」や「思想・信条の自由」を犯すだけでなく、これから投稿しようとする市民記者への恫喝や威嚇であり「記事投稿の自由」を妨害する卑劣な行為です。

 もしも我々がこの妨害行為を許せば、日本における「ネット世論」の形成が阻害されマスコミが流す大本営発表記事をベースにした世論操作の「マスコミ世論」が主流となる戦前と同じ暗黒社会を許すことになります。

気軽な「オムニバス」欄にご投稿を

  • 投稿条件は市民記者登録を済ませていること、これだけです。
  • テーマを問いません。JanJanニュースに向かないエッセーも歓迎します。
  • 入稿したらすぐ載ります(時事ものは午前10時以前の入稿なら即日掲載)。
  • 原則として編集部の手が入りません(「編集」して文意を直したりしません)。
  • タイトル欄に「オムニバス」と明記し、記事投稿画面から投稿してください。
  • 記者登録時の『JanJan』市民記者規約に反する記事は掲載しません。

ご意見板

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[51289] ご報告ありがとうございます。
名前:宮崎節子
日時:2009/09/28 16:48
新谷様
懇談会の様子がとてもよく分かり、内容にも感激しました。「可能な限り…」「言論の力を信じて」「社会に警鐘を鳴らす半鐘の音…」などなど。
編集部の方のご苦労もとてもよく伝わってきて、感謝の気持ちが深まりました。
編集部の皆様、ご参加くださいました皆様にお礼申し上げます。


[返信する]
[51282] 新谷様
名前:大谷憲史
日時:2009/09/28 16:40
 貴重な情報をありがとうございました。
[返信する]
[51280] 市民記者名はOKなのに
名前:大谷憲史
日時:2009/09/28 16:37
 編集部の氏名が出されると、いきなりの

>ご意見板利用規定2に基づき削除しました。

 ですか?

 反論があれば、言論でどうぞ。

 
[返信する]
[51279] 著作権違反
名前:大谷憲史
日時:2009/09/28 16:34
Q&Aより

>著作権について
>Q.掲載された記事や写真の著作権は誰にありますか
>A.日本インターネット新聞社と市民記者の双方が共有しています。掲載前の記事や写真の著作権は、市民記者個人に帰属します。



 これは編集部の明らかな違反行為です。

 

 やはりおかしいですね。
 
[返信する]
[51277] 訂正。お詫びします。
名前:新谷行一
日時:2009/09/28 16:21
最後部分の「何と私は、JANJANの足もとを救うような口論をしたものか」の

救う→掬う(すくう)と訂正させてください。

まったく、これでは正反対の意味になります。
思わず知らずに、粗忽から…またまた不遜なる言辞をいたしました。
[返信する]
[51276] おい、編集部、これはルール違反!
名前:大谷憲史
日時:2009/09/28 16:20
>大谷憲史様へ。大谷さんの「本気で改革しようという気はあるの
>か!?」
>の記事も、他4名の記事と共に資料として配布されました。

 編集部、このような暴挙に出るのですか?

 掲載前の記事を、いや、掲載する気のないオムニバス記事の原稿を、筆者の承諾を取らずに市民記者懇談会の資料に使ったのですか?

 これはルール違反ですね。

 抗議します。
[返信する]
[51274] 「ネトヨウ」といえども…。沈黙と限界と…表象されざる世界
名前:新谷行一
日時:2009/09/28 16:08
私も、9月26日、「JANJAN懇談会」に出席しました。
山崎記者がドギュメンタルに描写してくださっていますから、
私は、ちょいっと、路地に入ったところから感想をかかせていただきます。

私は、浜地道雄さんの記事、「深読み『ネット市民新聞の終焉』」に啓発されて、
また、もしや、藤重さん、菅田さんにお会いできるかも…と、いそいそと出かけていきました。


本来なら、記事に書くべきなのですが、パソコン能力が低劣すぎますから、
「ご意見版」に書かせていただきます。


※私の場合、パソコン初心者(一年半になります。見様見まねで覚えました)であり、
JANJANにて、初めて、「ネトウヨ」「コピペ」「横レス失礼します」
を知る次第になったという…いまだに『I・T社会』が呑み込めていません。




はじめ、編集部からの説明がありましたが、口火をきられたのは、山口デスク。
なぜか、沈うつな表情で話されましたから(個性であるかもしれません)
…苦境に陥っているのでは、と察してしまったのですが、
会場から経営危機か?との質問を受けると、


「厳しい状況ではあっても奮闘しており、諦念してはいない」との強弁がありました。
(そのやせ我慢が、葉隠れのようであり、カッコよかった!)



私を除く、すべての出席者が、「記事」を書かれた記者でした。


さて、会場に発言を振ると、待っていましたとばかりに発言が続きました。


コンテンツ(実は、私には難解)について、その将来についてのビジョンの説明を求める人、


(わたしには以外でしたが)、経営問題を杞憂する発言が相次ぎました。


その中で、JANJANの「必要」を切実に訴える方がおられて、私、胸を熱くしました。


途中、会場からの要請があり、一人「一分まで」という制限で自己紹介。
まぁ、一人、3分位は、吐露するように、あるいは、たんたんと、発言されました。


皆さん、場慣れしており、たいへん簡潔に話されるのです。さすがに…と感心至極でありました。


JANJANの劣化を危惧する発言も多くありました。(それは実に謙虚な口調ではありましたが…)

「ご意見版」の、愚劣な応酬、罵詈雑言…つまり、浜地記者が懸念するように
「2ちゃんねるの如き」に陥る心配が口々に語られたわけです。


「在日」であるという出席者からは、『ご意見版』の投稿を読むと、
影なき狙撃犯が襲ってくるような不安にとらわれて、参加することが躊躇されます
との発言がありました。


自分は、右翼も左翼もけっこうだと思う。雑ざって、喧々諤々の論争は面白いと思う。
しかし、意図的に誇張したり、また、捏造もして、それがマイノリティーに対する
差別の言辞になったら、やはり、JANJAN憲章によって削除するべきだと思う。などなど。



そのよな「荒らし行為」についての提言もあり、方策として、『ご意見版』を廃止するとか、
あるいは、
記者の要望によっては、その記事のみ『ご意見版』を中止するなどの方策は?」などなど。


これには、編集部も苦渋のリアクションでした。

限界を認識した上で…しかし、可能なかぎり、回避や排除はしない方針であること。


また、「荒らし」は運営者にも執拗に絡んでくるので、マンパワーでは限界があること。


また、その文章表現も、巧妙になっていて、即、明確に「違犯」と判断できる
可能性が低いため、慎重に対応せざるを得ないと、日常の苦労を伝えてくださいました。


わたしなどは、「あのネット右翼の差別発言は、法務省人権擁護局に
削除を要請できるしろものですよ」と発言していたのですが、


編集部の、正直な、また真摯な態度に、思わず頭を垂れました。
(わたしなんて、さしづめ、注文の多い料理店のようなものであったかと…)


理念の追求や、理想主義では遺憾ともしがたい、現実と、
日々、刻々と向き合っておられるのは、JANJAN編集部なわけです。


被害を最小限にするために、エスカレートしてほしくないために、
「距離」を置き…編集部として煽らないようにしている(許容範囲ギリギリまで放置する)
との説明をしつつも、「在日」の発言には深刻な表情をみせました。


私の場合、「ご意見版」における『ネトウヨ』の徘徊は怒り心頭であり、
その対処について、しっかりお聞きしたいと思っていたのでしたが、

メディア・リテラシーは、十分自覚しておられると得心がいきました。


最後、20分は、編集部が各質問に順次応えるというものでした。


今度は、鈴木デスクが口火を切られました。深刻な面持ちでした。何と、明日にも
「洪水」が訪れるかもしれないとの覚悟はできているというものでした。


「オーマイニュース閉鎖」にあたっては、過去記事のすべてが消滅したが、
二の舞にならないか?
との質問が出ていたのですが、山口デスクは、きっぱりと、超然とした態度で、


「アーカイブの保存は約束します。…略…。閉鎖は考えておりませんと、
申し上げたいのですが…とはいえ、想定するべきことがらです。

私たちは、言論の責任は痛感しています。オーマイニュースの騒動から学習しています。
責任として、当然、想定してはいるのです。また、調べますと、
技術的に難しい問題ではないとわかっています。」と、話されました。


言葉の力を信じており、「言論」のために闘っているというのです。
(皆さんには自明のことであっても、新参者の私には、眩しい言葉でした。)


読者にはお馴染みの、宮地ユリさんの意気軒昂な発言、

「信じていい記事書こうよ」は、皆を勇気づけたと感じました。
(彼女は、想像どおりの並外れた勘の持ち主でした。)


終了後、希望者が、カフェにて懇親会をもちましたが、
これこそが真骨頂でした。

打ち解けて、膝つき合わせて、あっという間に2時間以上経過しました。


「私は、リベラルな個人主義者です」という人がいれば、
「私は、右翼です」と名乗る、どうみても左翼よりの人がおり、
「わたしは、中道なんですよ」といいつつ、同化精神よりも、反骨精神旺盛な人あり。

カフェは、蜂の巣つついたように…百花繚乱でした。


私はといえば、JANJAN歴4〜5年の先輩に、根堀は堀尋ねて、
ようやく、足跡と全体像が見えてきたような気がして、帰途は爽快!
「来てよかった」と、しみじみ思いました。


「ANJANとは、さまざまな正義と新しい文化のために日本から発信する
もう一つのニュース)の略称で、社会に警鐘を鳴らす半鐘の音を表しています」
とのことですが、懇談会に参加して、実感できました。

編集部の方が、さかんに繰り返していましたが、「記者がいてJANJANがある」と。


いつ?誰が?何処で?何を語るか?
それはどのように伝えられ、誰に伝わったか?


JANJANには使命があり、これからが本番であると考えるようになりました。


大谷憲史様へ。大谷さんの「本気で改革しようという気はあるのか!?」
の記事も、他4名の記事と共に資料として配布されました。


最後に、私事で失礼しますが、
何を隠そう、私自身がネトウヨさんと、丁々発止、やりあったのでした。

帰途、ハタと気づきました。あれは、まるで裏庭的小競り合いであったと…。


「言論」が懸崖からすべり落ちようとしているときに…状況判断もせずに、
何と私は、JANJANの足もとを救うような口論をしたものか…反省しています。


今後、私は、ネトウヨは、すべてスルーすることに決めました。


[返信する]
[51270] すみません
名前:大谷憲史
日時:2009/09/28 15:17
ご意見板利用規定2に基づき削除しました。

                       (編集部)
[返信する]
[51266] よくそのような言葉が出ますね
名前:大谷憲史
日時:2009/09/28 15:04
ご意見板利用規定2に基づき削除しました。

                       (編集部)
[返信する]
[51260] 凄い発言ですね
名前:斉喜広一
日時:2009/09/28 14:06
<これは明らかにある組織がある意図をもって「JanJan」の新聞活動を妨害する「威力妨害」の犯罪行為ですので、懇談会の席でも言いましたが断固とした対応を編集部は取るべきだと思います。ひどい場合は刑事告訴すべきだと思います。>
>>聞き捨てならない発言ですね。
「ある組織」というのは、具体的に何か掴んでおられるのですか?
それとも単なる想像ですか?
そんな、わざわざJanJanを潰そうなんて、酔狂な「組織」が存在するとは思えませんが。
[返信する]

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