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軽飛行機がたこ糸に絡まり墜落、操縦士が死亡

仁川都市フェス会場で展示用バスに激突、観覧客ら12人けが

 週末の人出でにぎわっていた仁川世界都市フェスティバルの会場で、軽飛行機がたこ糸に絡まり墜落する事故が発生した。だが、飛行機が墜落したのは人々が集まっていない場所だったため、幸いにも大惨事は回避できた。

 27日午後0時50分ごろ、仁川松島国際都市の世界都市フェスティバル(8月7日-10月25日)の会場に、軽飛行機1機が墜落した。この事故で、軽飛行機に乗っていた操縦士のAさん(46)が全身を強く打ち、搬送先の病院で死亡した。また、副操縦席に座っていたBさんが軽傷を負った。Aさんらが乗っていた飛行機は、近くの永宗島で行われた「空の祭典」に参加し、別の軽飛行機2機と共に松島国際都市の上空まで模範飛行をした後、永宗島へ戻る予定だったが、世界都市フェスティバルの会場上空に揚げられていたたこの糸に翼が絡まり墜落した。

 事故当時、世界都市フェスティバルの会場では、同イベント組織委員会が毎日、観覧客のためのアトラクションとしてたこ揚げ大会を開催していた。大会には東義大(釜山市)のたこ揚げサークルなどが参加していたが、ある参加者が揚げたたこの糸に軽飛行機の翼が絡まった。現場にいたサークルのメンバーらは「事故当時、たこは約200メートル上空まで揚がっていたが、そこへ飛来した軽飛行機がたこ糸に絡まり、しばらく飛行した後、たこ糸が切れた。飛行機はその衝撃で方向を見失い、空中で2回ほど回った後、地面へ墜落した」と証言した。飛行機に絡まったたこ糸は、洗濯物干し用のロープのように太いもので、数十枚のたこが結び付けられていた。

 Aさんが乗っていた軽飛行機は、世界都市フェスティバル会場の端にある噴水のそばに展示用として止められていた2階建てバスの1階部分に、激突した。この日、会場には約3万人の観覧客がいたが、飛行機が墜落した場所にはほとんど人がいなかったため、大惨事につながることはなかった。だが、その近くにいたCさん(35)=ソウル市城北区長位洞=など11人の観覧客が、2階建てバスに激突した飛行機の破片により、擦り傷などの軽いけがを負い、近くの病院や会場内の診療所で治療を受けた。

 世界都市フェスティバルの関係者は「空の祭典が開催されるときは、軽飛行機の模範飛行が行われるため、前もって双方で連絡を取り合い、模範飛行が行われる時間帯にはたこ揚げを一時中止するが、この日に限って何らかのミスがあったようだ」と話した。「空の祭典」は仁川市と仁川国際空港公社が毎年開催しているもので、6回目となる今年は今月25日から27日まで、同公社前の広場や周辺の芝生などで行われていた。

バランスを失い、イベント会場に展示されていた2階建てバスの上に墜落した軽飛行機。幸いにも地上にいた観覧客の被害は少なかった。/写真=キム・ヨングク記者

チェ・ジェヨン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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