岡山放送局

2009年9月28日 12時15分更新

約1年半前に認知症と診断


26日夜、倉敷市で、介護をしていた88歳の母親の首を絞めて殺害したとして59歳の次男が逮捕された事件で、殺害された母親はおよそ1年半前に認知症と診断されていたことがわかり、警察は、認知症の母親を介護することに疲れて犯行に及んだものとみて調べを進めています。
この事件は倉敷市水江の無職、真田勝重容疑者が、26日夜、アパートの自宅で、母親のナツ子さん(88)の首を絞めて殺害しようとしたとして殺人未遂の疑いが持たれているものです。
ナツ子さんはその後、死亡し、警察は容疑を殺人に切り替えて調べています。
ナツ子さんを診ていた医師によりますと、ナツ子さんは去年の春ごろに認知症と診断され、1週間から2週間に1回の頻度で病院を訪れ、症状を抑える薬を処方されていたということです。
真田容疑者はおよそ9年前から母親と2人暮らしで警察によりますとナツ子さんの食事や入浴の世話といった介護を1人で続けていたということです。
警察の調べに対し真田容疑者は
「母親に認知症の症状が出ていて介護に疲れたため、首を絞めた」と供述しているということで警察では認知症の母親を介護することに疲れて犯行に及んだものとみてさらに調べを進めています。