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円、89円台後半〔NY外為〕(25日)

9月26日1時0分配信 時事通信

 【ニューヨーク時事】週末25日のニューヨーク外国為替市場の円相場は、榊原英資元財務官の発言などを受けて円買い・ドル売りが加速、1ドル=89円台に突入した。ニューヨーク市場では一時約7カ月半ぶりの高値となる89円51銭をつけた。午後5時現在は89円58〜68銭と、前日同時刻(91円23〜33銭)比1円65銭の大幅円高・ドル安。
 榊原元財務官は同日、米ダウ・ジョーンズ通信とのインタビューで、藤井裕久財務相が円高容認とも受け取れる発言を繰り返していることについて、「仮にドル相場が1ドル=90円を下回っても、市場介入はしないことを示唆していると思われる」などと発言。これを受けて円買い・ドル売りが加速し、「主要通貨が対円で売られたことに加え、ドルが対円で90円台を割ったことで円相場は損切りという形でドルの下値を試した」(邦銀筋)もようだ。午後に入ってからも流れは変わらず、円は89円台で推移した。
 また、米連邦準備制度理事会(FRB)が実質ゼロ金利を当面継続するとの観測を受け、投機筋らがドル売り圧力を強めていることも円高に大きく振れる要因となった。さらに、日本企業が9月の中間期末を控え、海外資金を円に戻す動きが出ていることも、円を押し上げる一因となっている。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.4687〜4697ドル(前日午後5時は1.4662〜4672ドル)、対円では同131円60〜70銭(同133円71〜81銭)。(了)

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円相場、90円59〜61銭=25日午後5時現在
278円安の1万0265円98銭=25日の平均株価

最終更新:9月26日7時2分

時事通信

 

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