ノアの故三沢光晴さん追悼興行が27日、日本武道館で行われ、メーンのGHCヘビー級選手権は、王者・潮崎豪(27)が、挑戦者・斎藤彰俊を下して初防衛に成功した。
リング禍が起きた6・13広島大会で、三沢さんを交えて激突した両者。潮崎は「何を食らっても返す」という宣言通り、三沢さんが最後に受けたバックドロップからカウント1で生還。花道の上方に掲げられた遺影を見つめた後、エルボーとエメラルド弾を連発し、得意のゴーフラッシャーで終止符を打った。
リング上で大きな拍手に包まれ、「この大会は、自分と斎藤さんにしか締められなかった」とベルトを見つめた。三沢さんの得意技を拝借したことには「気持ちの中に三沢さんがいて、心強かった」と感謝。そして「プロレスの力はすごい」と確信した。
一方、潮崎戦が決定した後、三沢さんが夢に現れなくなったという斎藤は、シリーズ中に左ひざを負傷。死を覚悟する白装束で臨んだが「三沢さんの後を継いで、プロレス界を引っ張ってくれ!潮崎頼む!!」と敗戦後に絶叫し、再出発を誓った。
(2009年9月27日)