【北京=佐藤賢】中国の温家宝首相が10月上旬に北朝鮮を訪問する日程が固まった。10月6日は中朝国交樹立60周年で、平壌で開く記念行事に出席するのが目的。温首相の訪朝は就任後初めてで、訪問は4日からで最終調整している。金正日総書記と会談するとみられ、北朝鮮の核問題を巡る6カ国協議への復帰を促すとともに、経済援助も協議する見通しだ。
金総書記が18日、胡錦濤国家主席の特使として訪朝した戴秉国国務委員に「多国間対話」に応じる用意があるとの考えを表明。中国は「北東アジアの情勢に緊張緩和の兆し」(胡主席)と評価し、温首相の訪朝を最終的に決めたとみられる。(27日 07:00)