●更新日 02/15●
ブログで誹謗中傷を繰り返して逮捕された男(前編)
以前の勤務先の関係者に対してブログ等で誹謗中傷を繰り返し、逮捕された人物がいる。
鈴木克彦容疑者(41)は、解雇されたことをきっかけに、ブログを100以上も立ち上げて誹謗中傷を繰り返したと報じられた。容疑者は、それらの事実を認めているとのことだ。この件について調べてみたところ、報じられている以外に様々な問題が生じていたことが明らかになった。
鈴木容疑者は当該の企業やその関連企業に対して、7件の裁判を起こしていた。解雇は不当であり、損害賠償を求めるというものだ。容疑者は、元々は解雇された企業の代表取締役だったが、解雇の不当性を主張し、当該の企業と関連企業の創業者及び代表取締役を名乗り続けていた。また、その企業にて取得したドメインは自分のものであるとして、これに関しても裁判沙汰にしていた。
ブログを見ると、「公開質問状」として解雇問題を取り上げているものが多い。容疑者の辞任の処理を依頼したという人物の名前を挙げ、その主張は事実無根であるとする。自身の知らないところでの「辞任工作」は違法かつ偽装行為であるとして、経緯に関する説明を求めている。
別のブログでは、これらの企業の詳細や、当時の代表取締役の住所等を記した。更には、自身を解雇した企業には裏上場した疑惑があり悪質な手法をとっている、代表取締役は愛人に子供を産ませて籍を入れなかった、彼は北九州市を拠点とする暴力団の企業舎弟であるとの噂があるなどと、根拠を提示しない「質問状」形式で書き放題であった。
他のブログでは、児童ポルノ問題についての私見等を、当時の代表取締役の名前で記し、更新を続けた。創価学会を批判した週刊新潮の記事の内容をネット上からコピーし、代表取締役が書いたかのように偽装して更新したこともあった。代表取締役は「インターネット上に本人を装うブログが何本も立ち上がっている著名人である」などと書いたが、それらは容疑者の自作自演であった。
2ちゃんねるにも、当時の代表取締役らへの批判を目的としたスレッドが乱立した。スレッドの書き込み内容を見ると、代表取締役や関係者らへの誹謗中傷、容疑者のブログの記載内容のコピー等ばかりである。ここでも自作自演を繰り返していたようで、これまでに削除された書き込みは1000件にも及ぶようだ。
これらの行為がもたらした各種のトラブルについて、次回の記事で詳述する。
探偵T
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