０８年度、メタボ健診　健保組合の受診率６０％

　４０〜７４歳を対象にした特定健診、いわゆる「メタボ健診」の２００８年度の受診率は、大企業のサラリーマンらが加入する健康保険組合の平均で５９・８％（速報値）だったことが、全国健康保険組合連合会の集計で３日、分かった。

　特定健診は昨年４月に導入され、健保組合には扶養家族も含め約３０００万人が加入。国は１２年度までの目標として、加入者の受診率８０％を掲げている。初年度はこれを大幅に下回った。

　健保加入者本人の受診率が７５・０％なのに対し、扶養家族は３２・５％にとどまった。

　従来、加入者の配偶者らは市町村が実施する住民健診を受けていたため、健保受診への切り替えがスムーズに進んでいないとみられる。受診率が低いと、後期高齢者医療制度への支援金増額などの罰則が健保に科される可能性もあり、受診増への取り組みが課題となる。

　全国の約１５００の健保組合に健診データの提供を求め、９５・８％から回答があった。

[ 2009年07月03日 17:08 ]