先日の対馬の件でも、恐怖と不安は充分感じられたのですが、その根本を洞察したり分析したりと言う事は、全く持ってやっておりませなんだ。
で、本日原稿を渡してやっとまた皆様のブログを覗かせて貰い。
「溶解する日本」様のエントリーに突き当たったのであります。
ちょっと引用させて貰いますね。
対馬と座間味に思う選挙で選ぶべきもの
(前略)
今から10年前の1995年、故会田雄次さん（1997年没）が新潮45に連載された「日本への遺言」の4月分に書いておられる以下の行がその答えのような気がします。
曰く｢戦後における日本の最大の過ちは亡国、国家でなくなった日本を国家と見せかけた欺瞞性にある。 国家はもともと理念という虚構の上に立つといわれるが、その理念でなくこの欺瞞性というものを国家の基としているという点ではフランスと共通する。 いや、私たちはフランス人のように気概というべきものを持ってやっているのではない。 理念、思想性の完全欠如ということでフランスのそれをはるかに越えた誤りであろう。
こういう日本を肯定するにせよ、否定するにせよ、国家として取り扱うことに戦後日本の最大の問題があるのである。｣
これはすべての戦後日本に対する批判なのですが、これに続けて会田さんは独立国の条件の一つとして
｢真の独立国の人間はまさに独立自尊、別に相手に優越感をひけらかすような真似はしないものだし、同時にいかなる外国に対しても、被害妄想も劣等意識も持たないということである｣と書いておられますが、示唆深いですね。
(後略)
これはエントリーの中程の文章で、ここだけ取っても明確にお分かり頂けないと思いますので、是非上のリンクからエントリーの全文お読み下さいませ。
以下の文は管理人の勝手な「読ブログ感想文」に過ぎませんので、私の言う事は信じずにご自分の目で確かめて頂き、まるで的が外れている場合は心の中で小さく笑って置いて下さい。
大体、明確に調べて書いておられる「溶解する日本」様に、私が「考察」とか出来る訳ねーし、しませんよ。脳のスペックが全然おっつかないからね。えっへん(胸張り)
で。本題です。対馬についての対策とその対策についての考察から、日本の外交考察に移行するエントリーなんですが、私のスペックの都合上、対馬に注目して読んでおりましたのさ。
佐藤殿曰く「離島の魅力や問題点を把握する必要がある。離島の衰弱を食い止めるため→離島防衛→領域防衛の為に」。
仰る通りですよね。国の基本は国土と国民。領土(領海)を防衛する、それを主張するのを、誰に遠慮する必要がある物か。
日本人は控えめな言葉を選び勝ち。奥ゆかしくて大好きな特徴では有りますが、相手は朝鮮。「アジア」代表のように言い張る支那朝鮮相手にはっきり言えなければ、何だって強請盗られるのが、どうも常識の模様。
言えば良いのだはっきりと。日本の領土領海に踏み込むな、踏み込ませるな、と。
そう思いつつ流れ着く上記の文章。
悲しいかな日本は、そんな事言おう物なら、国内からの突き上げが多い不思議な国です。
自分が如何に「日本」と言う国の恩恵を受け、生かされているかを認めず、そうした思想自体を否定する不思議な人が多い国。
ナショナリズムが有るから戦争が起きるのよ、と言う極論が地球市民という思想に繋がり、「日本などなくなれば良い。だって私は地球市民だから!!」と言うゴールに辿り着く人々が、危機感を持たずに幸せに暮らす国、それが日本で有ります。
やはり、根本は「そこ」ですよ。
ナショナリズムとか愛国心とか言う言葉に嫌悪感があるなら、国家の「国」でなく「家」という字を当てはめてみれば良い。自分の家も愛せない人が、国際人たれる訳はないと言う言葉なら、反感は少ないのではないでしょうか。
国は家が沢山集まった物です。自分の国も愛せず、国というバックボーンを持たず世界に…地球に出たとして、自分をどうアピールするのでしょう。背後に何もない完璧な「個人」は、広大な地球でどう生きていくのでしょう。
エントリを読みつつ、そんな事をしみじみ思ってしまった管理人なのでした。
と、いうのも。今回の仕事で久々に、本当に久々にＤ君に会うと言うきっかけもあり。
彼とは遙か昔、戦争や思想に関してプチ意見衝突がありました。
「あの戦争(太平洋戦争)は仕方なかった。日本は追いつめられたんだ」「いやあれは侵略戦争だ」「愛国心は大事だ」「愛国心とかナショナリズムとかがあるから戦争になるんですよ」
それ以来、その手の話は避けておりました。
彼自体は良い奴だし、仕事場の雰囲気が険悪になるのも嫌だしで、その点は封印して居たわけですね。
仕事が移り変わり、会う機会が無いまま数年が過ぎ、久々に会って何の気無しに
「最近読んだのは漫画で、"靖國論"と"嫌韓流"。買ったよ〜」と言うと。
「買ったんですか!! 僕、発売初めに本屋で見た時に買いそびれて、まだ買えないんですよ！」と、速攻反応が返って来ました。
……が、おや？ 嫌韓流欲しい派か、彼は？あれぇ？
「"靖國論"は濃くて面白かったよ」
「僕ね、今迄その手の漫画読んだ事無いんですけど、"戦争論"が読みたいんですよね」
おやおや？
「大体何で韓国が靖国にぎゃあぎゃあ言うんでしょう。沢山入ってるのに」
おおお？
「戦争なんですから"虐殺"と言うのは有ります。でも当時の日本は追いつめられて戦ったので有って、"虐殺"の為の戦争なんてしていない。日本軍は日本統治下の国に、かの国で言うベトナムのような、気の毒な混血児を残してきていない」
おおおおお!! お前意見が合うじゃねーかぁぁぁあ!!
どうもソースが同じ模様で、言う事言う事全部「あ、見ました」「読みました」とキャッチされ、しかも彼はスポーツ好きメカ好きの戦闘機オタクなので、色々と情報を貰い、その意味でも楽しい時間を過ごして仕事場から帰って参りました。
すげーよ、何で意見合う事になってんの!? 数年前は違った筈よね？記憶違いじゃないよね？
聞くと、彼も、きっかけは日韓共催のワールドカップだそうです。
サッカー好きの彼は、ワールドカップで日々知る韓国の現実に物凄いショックと怒りを覚え、そこから興味を持ってネットで調べ捲り、現在に至るとか。
「北京五輪とかって、中止にならないのかね」
「いや、僕は是非やって貰って盛大に成功してくれる事を祈っていますね」
「………反日っぷりを世界中に晒して、世界中に中国の異常さを認知するプロジェクトが成功することを祈っています、って聞こえるんだけど？」
「それは、聞いている人の心が歪んでいるからですね！」
「でもその為に、日本の観客や選手が怪我したら気の毒じゃない？」
「ええ！本当に!! 気 の 毒 ですね!!」
「………日本のための礎になれと」
「全く思っていませんね！」
腹黒い。凄ぇ。見直したぜ、色んな意味で。
注） 勿論冗談です。本気で思っているわけではありません。
デジタルディバイドと言う言葉を、しみじみ感じた日でありました。
自ら興味を持った事を自ら調べ、知る内に、徐々に自分の中に眠る思想に気付いていく。教育の洗脳から解けていく。誰に押しつけられた物でも無く、自ら色んな物に目覚めていく。理想的なインターネットの使い方だと思います。
PCを駆使する日本の若者が、マスコミの呪縛から逃れて、自力で続々目覚める可能性の高い現代。
実に良い。そうあってくれと心の底から思う管理人であります。