ここから本文です。現在の位置は トップ > 関西 > 記事です。

関西

文字サイズ変更
はてなブックマークに登録
Yahoo!ブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷

日本激動:堺市長選を前に/下 衆院選後、相乗りに波紋

 「(これまでは衆院選後の)休憩期間。支援者はきちんと選挙に行ってくれるはず」。公明が堺市長選で現職の木原敬介氏(69)推薦を正式に決めた10日、同党の地元関係者は集票に自信を見せた。だが、民主が圧勝した衆院選は、13日に告示される市長選(27日投開票)にも、微妙な影響を及ぼしている。

 先月23日、堺市堺区にある衆院選大阪16区の民主新人・森山浩行氏の事務所を、同党の小沢一郎代表代行が訪れ、「全国で最も注目される選挙区。何が何でも勝利をもたらしてほしい」とスタッフを激励した。拍手が鳴りやまず、既に当選したような雰囲気に。そして1週間後、自公連立政権のキーマン・公明の北側一雄氏を破り、初当選を果たした。

 大阪市中央区で今月5日に開かれた、民主大阪府連の常任幹事会。前日、官房長官への就任人事が明らかになったばかりの平野博文代表が記者会見で「府連も木原氏3選に取り組む。現場レベルでしっかり戦う」と、木原氏支援を明言した。しかし、民主は政令指定都市での相乗りを原則禁止しており、この発言は党本部の推薦が出ないことが前提だ。

 一方、国政で野党転落が決まった自公。木原氏推薦を決めている自民の地元市議は「競り負けたのならまだしも、(16区を含む)大阪府内ではほぼ民主に大差がついた。堺だけで負けたわけじゃない。しこりはない」と話す。だが、「頭や体はもうくたくたや」と付け加えることも忘れなかった。公明のある支援者も「衆院選の選挙疲れはある」と本音を漏らす。

 市長選にはこのほか、井関貴史氏(35)、共産推薦の小林宏至氏(66)の2新人も出馬を表明。それぞれ、市政改革などを訴える。11日午後には、事実上の自公民相乗りの木原氏と、橋下徹・大阪府知事が支援する新人の元府部長の竹山修身氏(59)がそれぞれ公約を発表する。

 政権交代の風が吹いた衆院選の後で行われる堺市長選。84万都市の選択が注目される。【山田英之、武井澄人】

毎日新聞 2009年9月11日 大阪夕刊

PR情報

関西 アーカイブ一覧

 
 
かんさい近未来歳時記
郷土料理百選

おすすめ情報

地域体験イベント検索

注目ブランド