台風15号で9人が死亡、多額の経済損失も干ばつが緩和

　広東省では台風15号「巨爵」の影響で大きな被害が出ている。17日16時までの統計によると、広東省のあわせて8つの市と38の県、287の鎮では144万2000人が被害を受け、死者9人、行方不明者9人で、倒壊家屋は1259軒に上っている。チャイナネットが報じた。

　風雨による災害の直接的な経済損失は17億5000万元（約262億円）。その中で水利施設の被害額は2億6000万元（約39億円）だった。今回の台風で緊急避難した人は8万7600人。

　◆台風15号で広西チワン族自治区の干ばつが緩和

　広西チワン族自治区の洪水防止干ばつ対策指揮部によると、現在は台風の勢力が弱まったことから同自治区への影響もほとんどなくなり、干ばつに見舞われていた一部の地域も状況が緩和されたという。

　広西チワン自治区気象部門は、同自治区の今後3日の天気は、大部分の地域で快晴から曇りになると予想している。（編集担当：米原裕子）

【関連記事・情報】
・ 台風15号が香港直撃、15日香港株は取引時間変更へ （2009/09/15）
・ 気象庁、エルニーニョ現象「冬まで持続する可能性が高い」 （2009/09/11）
・ 8号台風で台湾政府も被害？　「いっそアンディ・ラウを行政院長に」 （2009/09/01）
・ 台湾の新型インフルが深刻　死者7000人の可能性も （2009/08/27）
・ 台湾被災地への祈り、道教寺院で法要−北京 （2009/08/24）