香椎宮は神亀元年(724年)の創立とされている。
祭神は仲哀天皇と伝説の神功皇后であり、元来は神社ではなく、神社と陵墓の中間の廟(びょう)だった。古来から皇室の崇敬が厚く伊勢、石清水などとともに本朝四所の一つである。
本殿は香椎造りといわれている日本唯一の建築である。今の本殿は亨和元年(1801年)に再建されたものであり、国の重要文化財となっている。
また、境内には神功皇后(じんぐうこうごう)様が西暦200年にお植えになったという御神木の綾杉(あやすぎ)がある。この杉は新古今和歌集にも「ちはやふる香椎の宮のあや杉は神のみそきにたてる成けり」と詠まれている。
夏目漱石も「秋立つや千早ぶる世の杉ありて」と句を残しています。古い歴史のある杉である。
以前は毎年正月、不老水と御神木の綾杉の枝を皇室に献納していた。境内のツツジ、菖蒲の時期には遊覧参拝客が多い。名水百選の「不老水」が湧き、10:00〜15:00までは1人ペットボトル2本まで汲める(志納)。
香椎宮のお祭り
祈年祭 2月17日
春季氏子大祭 4月17日
秋季氏子大祭 10月17日
例祭 10月29日
新嘗祭 11月23日
古宮祭 12月 6日
参拝時間:5:00〜18:00(10月〜3月は6:00〜17:00)
所在地:〒813−0011
福岡市東区香椎4−16−1
電 話:092−681−1001
交 通:神苑前の石鳥居まで、西鉄宮地岳線香椎宮前駅から徒歩10分、JR香椎線香椎神宮前駅から徒歩4分、JR鹿児島線香椎駅から徒歩15分。なお、古宮へは本殿から徒歩3分、不老水へは同6分。
駐車場:200台
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