2009-09-25

成功する人はこういう人。

福岡伸一著「世界は分けてもわからない」について書きたいと思います。

といっても、科学のことを取り上げるのではなく、今回は本書に出てきたマップラバーマップヘイターについて、深く掘り下げ成功する人はこういう人へ繋げたいと思います。



本書でこういってます。


おおよそ世の中の人間の性向は、マップラバーマップヘイターに二分類できる。




マップラバーというのは、本書の例えを使わせて頂くと、百貨店に入ったときにまず案内図を見て全体を把握し、それから、こっからこういって、2階に行ってあの角を曲がってというふうに計画をたててから、目的地に一直線に行動することを言います。つまり、何事にも鳥瞰して考えてから論理的に行動する人のことをいいます。


対して、マップヘイターというのは、案内図など一切見ずに手当たり次第「勘」で行動し目的地まで行動します。つまり、私と前後左右の関係性だけで行動する人のことをいいます。


と簡単に定義したところで、こっからが僕の解釈と応用です。



まず結論から言いますと、成功する人というのは、マップヘイター型人間マップラバーを習得した人」です。



順に説明していきます。マップラバーというのは、裏を返せば全体を把握できなければ行動のできない人とも言えます。なぜなら、不安や恐怖などのリスクがあるからですね。全体を把握し、自分なりの納得と安心を手に入れないと動けないですし、というか、そうしないと動くに値しないと選択肢から削除してしまう事もざらにあります。


実は、これが致命傷で、対してマップヘイターは全く違います。不安だろうが、恐怖だろうが、そういったリスクがある、ない云々を考える前に既に行動してしまい、やりながら考えることをします。この行動力のスピードこそが決定的に違いポイントだと思います。ただ、マップヘイターにもデメリットがあり、行動力があったとしても、1か100であってどっちに転ぶか分からない事です。要するに、「勘」で行動してるので「運」に左右されやすいのです。したがって、生まれながら----育ってきた環境自然マップヘイターの感覚を養ってる人は、どっちに転ぶか分からない運を補うために、マップラバーの思考を習得することで可能性がぐんと高まる分けです。


他方で、こんなことを思った方がいると思います。マップラバー人間マップヘイターを習得すれば同じではないか。と。しかし、言語上では逆にするだけですが、全く異なり、マップヘイターという感覚を習得するのは極めて困難だと考えます。できたとしても、自然体のマップヘイターには到底及ばないでしょう。なぜなら、マップラバー感覚が染み付いてるため、本来マップヘイターをコアにしないといけないのに、補助として使っている点が問題だからです。したがって、マップヘイターを主軸に、補助としてマップラバーを使う人には到底及ばないと思うわけです。


やはり、行動力がある人間が、物事を俯瞰し計画をたて論理的に動ける力を身につけた人が成功する可能性が一番高いと帰結します。



さて、これを読んだ方で、自分マップラバーと思うあなた!まだ諦めるのは早いですよ。かくゆう僕も「どマップラバー」派ですので、対処というか、どうすればを色々と考えてみました。どうすればマップラバーという感覚をできるだけコアに近づけるくらいに習得できるのか。結論をだすにあたって、まず周囲のマップヘイターっぽい人を観察してみました。していて思ったのですが、おのずと決定的に違うところが見つかりました。


それはというと、集中力の使い所です。具体的に言うと、一見しょうもない事、自分が興味ない事、極めて小さい事柄、なんかにも全力で取り組んでいるのです。マップラバーの僕から言わせれば、そんなことにエネルギーを使っても対して結果にも繋がらないし、ほとんど意味がない、そもそもゴールへの道のりからかけ離れていて、やるに値しないと感じるのです。だが、彼らはそんなことにでも集中しエネルギーを注いでいるのです。


ということを思考してる僕の頭の中を整理してみましょう。マップヘイターがほとんど意味のないことをしてる事柄を、マップラバーの僕がやろうとした時にこんなことを考えます。これをやったらどんな結果が得られるのか?これをこうやって、こうなるから、こうできるな、で、リスクといえば、これとこれとこれも言えるな、まあヘッジできる範囲だな、でも費用対効果を考えると今からだと時間的にもやらない方がいいかな。


などと、ある程度、瞬時に予測をしているのです。もっと言うと、現在経験知や情報量脳内シャッフルをし、妄想的に予測をしてるのです。・・・これがいけないと思ったのです。何がいけないかというと、そうすることによって枠に収まった考えになり、枠外のことには行動しないということになるからです。だから、こういうことを考えずに没頭できるマップヘイターの感覚というのは、枠外への爆発的エネルギーに直結するときがあるのではと思ったのです。


つまり、マップヘイターの感覚というのは、些細なこと、しょうもない事、意味がないと判断したこと、興味がない事、ゴールへの道のりからかけ離れていることでも目も前にあるから、ただそれだけでコミットし集中し「とりあえず」やってみる。ということなのです。


で、マップラバーマップヘイターの感覚を習得するには?に話を戻すと、今言ったように、この「とりあえず」が重要ではないかと感じたんですね。ただ、僕も分かりますが、マップラバー派にとってこの「とりあえず」を受け入れるのが難しいのですが------なので、ちょっと思考を変えます。「あえて」というのはどうでしょうか?一見同じ言葉のように思うかもしてませんが------個人的になるかもしれませんが、僕にとって「あえて」という伏線というか、「いつでも戻れる」ようにしているこの言葉が非常に役にたって、早期の行動に移せています。


ともあれ、この「あえて」集中してみる。という概念というか、考え方を意識するようになってから、なんとなくマップヘイターの気持ちが分かるようになった気がする今日この頃です。




なんだか尻切れトンボになってしまいましたが、この質問で終わりにしたいと思います。



皆様は、マップラバーですか?それともマップヘイターですか?



追記

成功する人はこういう人。(続)

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