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【格闘技】

武蔵さらば!判定に散る K-1ワールドGP2009開幕

2009年9月27日 紙面から

マットに顔を埋めて泣く武蔵(左)に健闘を称えるバンナ(FEG提供)

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 今年のワールドGPを最後に引退を表明した武蔵(36)=正道会館=が、開幕戦の相手ジェロム・レ・バンナ(36)=フランス=との打撃戦の末、3回に連打を浴びて痛恨のダウン。最後まで戦い抜いたが0−3の判定負けした。これで決勝トーナメント(12月5日、横浜アリーナ)に進出することができなくなり、武蔵の引退は濃厚となった。GPに初参戦したヘビー級王者京太郎(23)もルスラン・カラエフ(26)に判定負けした。

◆ひざまずき泣く

 判定コールを聞くまでもなかった。最後の最後でバンナの連打を食らってダウンした武蔵。バンナ勝利のアナウンスが会場に響くと、マットにひざまずいて泣いた。「今は再びリングに上がることは考えていない」とあらためて引退の意思を表した。

 開始から豪腕バンナに立ち向かった。相手のプレッシャーでコーナーやロープに詰められる場面もあったが、「負ければ最後」と、覚悟した武蔵はバックブローや後ろ回しげりで応戦。やれることをすべてやった。

 昨年大みそか以降、予選大会を回避してケガの治療に専念し、引退と引き換えに出場権のないGP開幕戦への推薦出場を主催者側に訴えた。そして、かなったバンナ戦だったが、02年のGP決勝大会のリベンジは失敗。勝って日本に帰ることができなかった。

 17歳で正道会館に入門。95年にK−1デビューを果たした。03年、04年には佐竹雅昭以来となる日本人最高位の準優勝を2年連続で達成した武蔵。「勝つために練習してきたのに悔しい。でも、自分自身は満足しています」。14年間、日本のヘビー級を守ってきた侍がついにグローブを置く。 (国際電話)

 

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