旧日本軍の従軍慰安婦を取り上げたNHK特集番組(01年1月放送)の改変問題で、同番組デスクだった長井暁さん=09年2月退職=と、プロデューサーだった永田浩三さん=同3月退職=が26日、東京都内で開かれたシンポジウムで「NHKは検証番組を制作し、放送すべきだ」と訴えた。
永田さんは在職中に幹部に検証を求めたところ「政治家の介入があったという結論にしかならない、と言われた」とのエピソードを明かした。シンポには同番組に関係した職員らも参加し「改変過程を検証する番組の制作に必要な台本や(放送前の)素材は、既に多くの人たちが持っているので可能だ」と発言しNHKによる検証を求めた。
毎日新聞 2009年9月27日 東京朝刊