武蔵、バンナに判定負けも完全燃焼…Ｋ－１ワールドＧＰ

　◆Ｋ－１ワールドＧＰ開幕戦（２６日・ソウル・オリンピック第１体育館）　「Ｋ―１ワールドＧＰ開幕戦」が２６日、韓国ソウルのオリンピック第１体育館で行われた。今年限りでの現役引退を表明している武蔵（３６）＝正道会館＝は、ジェロム・レ・バンナ（３６）＝フランス＝と対戦し、判定負け。「今はまだ、再びリングに上がろうとは考えていない」とリングを去る考えを、あらためて示した。

　互角のまま迎えた最終３回。バンナの２０発以上の連打を食らい、ダウンを喫した。ラスト３０秒はフラフラになりながらも、試合終了のゴングまで耐え続けた。最後まで心は折れていなかった。

　試合後は「勝つために練習してきたので悔しい。でも自分自身は満足できた」と晴れやかな表情も見せた。最も記憶に残っている試合として、準優勝した０４年のＧＰ決勝トーナメントを挙げた武蔵は「１５年間、よくやれてこれたなって思うのが自分の意見。もっと早くにつぶれていても、おかしくなかった」と、完全燃焼したＫ―１人生を振り返った。