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白鵬鮮烈!痛む左腕で豪快小手投げ

琴欧洲(右)を小手投げで退け1敗を守った白鵬
琴欧洲(右)を小手投げで退け1敗を守った白鵬
Photo By スポニチ

 優勝争いは千秋楽結びの一番の横綱対決に絞られた。大相撲秋場所14日目は26日、両国国技館で行われ、白鵬は大関・琴欧洲を小手投げで下し1敗をキープ。左上手が取れず右四つの万全の体勢をつくれなかったが、左を強引にねじ込む“技あり”の豪快な投げで、自身初の逆転優勝に望みをつないだ。朝青龍も大関・琴光喜を下手投げで下し14戦全勝。白鵬が千秋楽で本割、優勝決定戦とも勝てば2場所連続12回目の優勝、朝青龍なら4場所ぶり24度目となる。 【14日目結果

 負ければ朝青龍の優勝が決まりかねない琴欧洲戦。白鵬はひじを痛めている左腕で勝負を決めた。身長2メートル3の巨漢相手に右を差すも、左上手が取れず得意の四つの形をつくれない。だが、即座に相手の体を揺さぶり脇を浮かせると、素早く左をねじ込んで小手投げ。自らも勢い余って転がり、土俵に左ひじを打ち付けながら1敗を死守した。

 「鮮やか?そうですね。一生懸命に取りました」。支度部屋では痛みを口にせず、「東の横綱として最後まで責任を果たすことが大事ですからね」と笑みを浮かべながら角界最高位のプライドを強調した。過去11回優勝も逆転での賜杯獲得はなく、千秋楽はライバル朝青龍に本割、決定戦と2連勝する必要がある。今年は初場所、夏場所と東京開催は2度の決定戦でいずれも敗れているだけに、「今回は勝ちたいという気持ちはあります」とキッパリ話した。

 今月2日に長男・真羽人(まはと)ちゃんが1歳の誕生日を迎えた。将来、部屋持ち親方として力士を育てたい意向を持つ横綱は、歩けるようになった愛息に早速、しこ、すり足をまねさせる“英才教育”を施した。そんな息子のためにも、記憶にも記録にも残る名横綱として名前を刻んでおきたい気持ちが強い。

 千秋楽で朝青龍に勝てば、5場所連続で14勝以上。玉の海、千代の富士の4場所連続を抜く新記録となる。勉強熱心な横綱は「そんな記録があるんですね」と驚いたが、「気持ちが空回りしないようにしたい」と気持ちを引き締め直した。自身初の逆転での連覇で、尊敬する双葉山に並ぶ12度目の優勝をたぐり寄せる。

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