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東海地震 ひずみがたまり過去30年で最も危険な状態 (2/2ページ)
このニュースのトピックス:地震
こうしたことから松村氏は、スロースリップの変動域が震源域内で拡大、アスペリティーへのひずみによる負荷の集中が進んだ結果、地震活動が活発化していると指摘。「この地域でのひずみは相当たまっていると考えられ、アスペリティーがこらえきれなくなって一気に滑るかもしれない」(松村氏)としている。
一方、今年8月に起きた駿河湾地震は海側プレートの内部で発生。発生メカニズムが東海地震の「プレート境界型」ではなく、その後の観測でも東海地震につながる急速な地殻変動も確認されなかったが、地震によって、ひずみが一層大きくなることがあるため、東海地震の発生を早めた可能性もあるという。
松村氏は「駿河湾地震が東海地震の前兆とみるか判断は難しい。しかし震源域のアスペリティーにより大きなストレスがたまったことは確実で、関連がないと楽観視するのではなく、今後十分に注意する必要がある」と話している。
■アスペリティー プレート間にある摩擦が大きい固着域のことで、普段は滑り止めの役割をしているが、ひずみが限界を超えると一気にずれて巨大地震を引き起こす。東海地震の震源域には少なくとも3つの推定アスペリティーがあるとされる。
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