2009-09-20 一つのウェブサイトの閉鎖と、過ぎ去っていった時代。
一つのウェブサイトの閉鎖と、過ぎ去っていった時代。
僕にはインターネットを始めた時から読んでいた一つのサイトがあって、時折思い出したようにそのサイトを覗いていたのだけれども、昨日アクセスしてみたらいつの間にか404 not found という文字だけがブラウザに表示されるようになっていた。
フラッシュやブログなどの時代の変化や技術の変遷を全く感じさせないウェブサイトで、自家製のHTMLで、ブログとかに比べると洗練されていないウェブデザインで、でもなんか愛嬌があって、僕はその場所に時折アクセスすることによって、何年前かに感じたような「これからインターネットが始まるんだ!」という感情を再確認していたのだと思う。
でも、そのサイトがいつの間にか無くなっていたことで、確かに僕のインターネットの歴史の一つが終わりを告げた。それは只の個人サイトの閉鎖に過ぎなかったのだけれども、それでも僕は取り残されたかのような気持ちに駆られた。
そういや、一番始めはそのサイトの人みたいな文章を書きたいなぁ、とか思っていたんだよなぁ……ということを思い出した。
今観たら、テキストサイトブームの亜種だっただろうけれども、僕が書きたいと思っているテキストの源流というものは、確かにそのウェブサイトにあった。
あの頃のまっすぐな気持ちは、今じゃこんな風に捻れちゃったけれどさ。
僕が一番初めに触れたインターネットの世界は絶えず死んでいく。今も尚、この瞬間にアクセスできなくなっているサイトや、文章や言葉がある。グーグルやWeb Archiveが、そのデータを保存していたのだとしても、その情報にたどり着くための適切な言葉を僕は忘却してしまっている。
言葉が降り積もり地層になったその上にブログやら何やらがあって、そこで俺はこうやって文章を書いていて、そしてあと十年したらこの場所も新しい時代に埋もれて、アクセスしようにも出来なくなってしまうだろう。
それでもテキストを書く本性ってのは絶対に変わらなくて、そしてまた新しい時代が積み重なっていて、ログの地層の上で新しい文章が降り積もっていく。
その時でも、どうしようもないぐらいに下らない話題で盛り上がっていて欲しいな。僕がネットにつなぎ始めた頃や、今この瞬間に、どうしようもないぐらいに下らない話題が溢れているのと同じようにさ。
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