太陽系の秘密を解き明かしていきます。
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太陽系の紹介ページ
1.太陽系太陽系(たいようけい、solar system)とは、太陽および太陽の周囲を公転する天体と微粒子、さらに太陽活動が環境を決定する主要因となる空間から構成される領域をいう。
太陽は、銀河系では典型的な質量の主系列星、すなわちありふれた星である。
太陽の周囲を公転する天体には、現在確認されているだけで8個の惑星、5個の準惑星、多数の太陽系小天体がある。太陽系小天体には小惑星、太陽系外縁天体(ただし外縁天体のうちの冥王星型天体は準惑星に含まれる)、彗星、惑星間塵などがある。惑星や準惑星、太陽系小天体にはその周囲を公転する衛星や環を持つものもある。
2.太陽系の位置・軌道
太陽は、約10万光年の直径を持つ銀河系(天の川銀河)と呼ばれる銀河を構成する、約2000億個の恒星の中の一つである。太陽系とは、太陽重力の影響によって構成される天体の集団のことであり、太陽はその中央に位置している。銀河系の中で太陽は典型的な恒星の一つであると考えられている。太陽系は銀河系の中心から25,000から28,000光年ほどの位置にあると考えられている。太陽系は約220km/sの速度で銀河系内を周回しており、約2億2600万年で銀河系内を1公転する。
3.太陽系の果て
かつては最も外側の惑星である(とされていた)冥王星の軌道を太陽系の果てとみなすことが多かったが、外縁天体(エッジワース・カイパーベルト)の発見によってその考えは古いものとなった。太陽から放出された粒子(太陽風)は、エッジワース・カイパーベルトの外側にある末端衝撃波面を越えると恒星間空間を満たす星間物質や宇宙線の抵抗によって減速し、やがて星間物質の一部となる。太陽風が到達する範囲を太陽圏(ヘリオスフィア)、その境界面をヘリオポーズと呼ぶ。太陽が銀河系の中を公転しているため、その進行方向ではヘリオポーズは太陽に近く、後方では遠くなる。ボイジャー1号は21世紀初頭に末端衝撃波面を通過し、ヘリオポーズのすぐ内側のヘリオシースを飛行中である。散乱円盤天体や長周期彗星の多くはヘリオポーズより外側まで達する軌道を周回している。オールトの雲は1万天文単位(約0.16光年)以上、太陽の重力圏の限界付近まで広がっていると予想されている。その距離はおおむね10万天文単位(約1.6光年)程度とされているが、もっと遠くまで広がっているという説もあり、その場合は太陽系と近隣恒星のオールト雲が重なっていることもありうる。